会社を強くする「資金会計理論」
■まえがき より
本書は、新しい経営管理手法である「資金会計理論」の紹介と
解説を目的として書かれたものである。そのテーマは、「現金こそ
真実の利益」 「現金に目を向けて強い会社をつくる」ことにある。
本書は、資金会計理論に関する初の解説書であり、大企業から
中小商店に至るまで事業経営に携わっている経営者、経営幹部
金融機関の関係者、さらには税理士や公認会計士にとって必読
の内容だ。
資金会計理論に触れることで、180度,発想の転換をしていただ
きたい。いままで見えなかったものが、必ず見えてくる筈である。
■目次 プロローグ いま、なぜ資金会計理論か
第1章 資金会計理論とは何か?
第2章 資金別貸借対照表の見方・読み方
第3章 資金会計理論をどう応用するか
第4章 ケースで見る「未来資金」活用法
第5章 資金会計理論で国際化時代を乗り切れ
第6章 資金会計理論と社会改革
☸ 資金会計理論との出会いは、今から15年前 税理士の会合後の懇親会で、隣に座られた
横浜の税理士、久能さんから "こんなのがあるよ" と教えて頂いたのが始まりでした。
有楽町のセミナーに参加、そこで資金会計理論の創始者 佐藤幸利先生と初めてお会い
し、耳を疑う言葉を聞くことになります。
"会計に固定資産は存在しない、1億円の建物も8万円のパソコンも同じ経費です"
その日は広い会場に参加者は4人しかいませんでした。
入会参加したのは、私ひとりです。
佐藤先生はこの様なセミナーを全国で150回以上行い、80人余の会計士税理士の集う
CMA研究会を立ち上げたのです。 ( 島田 )