閑話休題―続1
サブプライムローンに起因した景気後退のうねりが高まっている。利益追求を至上命題とする資本主義がダンパー(衝撃吸収装置)のないところまで進化した現在、契約社員解雇、新入社員の内定取消しまでして、企業は生き延びようとしている。それは当然なこととして理解できるが、政治主導のセーフティネット対策の具体案が出てこない。資本主義発展段階の往時には不況で失業しても農村がダンパーとしての役割を果たした。農村に金はなくても都会から戻った失業者の最低限の餓えを充たすことはできた。往時の相続は家督相続といって長男がすべてを相続した。他の兄弟にも分け与えると農業が成り立たないほど貧しかったからと思われる。その代わり長男は結婚生活に失敗して戻ってきた姉妹がいても受け入れた。昔の制度に戻れといっているのではない。昔は貧しかったからこそ相互扶助のダンパーシステムが機能していたのだと思う。「灯火近く絹縫う母は春の遊びの楽しさ語る、囲炉裏火はとーろとーろ外は吹雪」懐かしい日本の原風景である。