閑話休題―続4
この未曾有の危機を乗り切るには大量に発生する失業者を受け入れ、希望を持って働ける資本主義を更に発展させるために、国民全体がダンパー(衝撃緩衝装置)になる以外に妙案はないと思われる。国民全体がアメリカからやってきた津波の被害者になることだ。この天災で国民全体が一旦、貧乏になることだ。政治に期待できない今日、イニシャティブをとれるには、世界に冠たる経団連だと思う。経団連は良い日本資本主義の姿を世界に示す先駆けとなって欲しい。経団連には中規模な国家の実力を持つ企業も何社かある。経団連が緊急避難的失業者救済プロジェクト、例えば山林を整備し、きれいな川をつくり、農地を潤し、河口から海へかけての環境を良くし、海産物を豊かにするような、美しい国作り的プロジェクトを立ち上げ、失業者を吸収して欲しい。その原資は職のある国民の給料の一部を当てる。国は給料が減って負担できなくなった住宅ローンを金融機関に対して保証する。国民全体で危機を乗り切った後の日本が楽しみだ。私は第1次石油ショックのときだったと思うのだが、地方の工場に監査に行ったとき、仕事がないので皆で周辺の草取りをしています、という話を聞いた。今回の経済危機はそんな長閑なものではない。