閑話休題
金賢姫と飯塚さん父子との釜山での出会いに心を打たれた。冒頭での飯塚繁雄さんの初対面の挨拶に、金さんは私から先に言葉を述べなかった非礼を詫びた。ルーツを同じくする日韓両民族の年長者を敬う姿勢に感動した。飯塚耕一郎さんを抱きかかえた姿からは、田口八重子さんから日本語や日本の風習の特訓を受けていた若い日々、それは生まれたばかりの耕一郎さんから引き裂かれ北朝鮮に拉致されてきた八重子先生の悲運に共に涙した日々でもあった、長い歴史を感じさせる一瞬で涙を禁じえなかった。そして最後の「韓国のお母さんになる」という言葉に繋がっていった。
あんな素晴らしい女性が優秀であったがために、体勢に翻弄されてしまったことを嘆くばかりである。長く歴史に残る場面を共有できたことに感謝している。