資金会計原論Theory of Cash by Funds— 9.10 資金バランスを見直そう
緑
Fund Balance.xls(ファイルサイズ:625KB)
添付ファイルのFBグラフシートのプロデュース社のグラフを見ていただくといいわね。そして最新期の資金バランスをご覧下さい。先ず一番大きな面積を占めている資金に注目して下さい。その資金が分析する企業の特徴となります。プロデュースでは棚卸資産です。そのことを頭に入れておいていただくといいわね。
父 それでは調達側からはじめましょう。
損益資金 損益資金は順調に拡大してきましたが、売上仕入資金と棚卸資産をカバーできず、棚卸資産の半ばより上に損益資金の底辺の延長線があります。その延長線より下の棚卸資産21億円が営業活動で回収が済んでいない額を示す実質損益資金の赤字額です。プロデュースの実質損益資金は過年度も赤字です。何期もこんな赤字が続いていては、増資、借入、固定投資のリストラがなければ、破綻します。プロデュースは前期には20億円の増資をし、今期は22億円の短期借入をしました。
損益資金はどんどん大きくなっています。結構なことです。それは売上が31億円、59億円、97億円と順調に伸び、当期利益も1億円、4億円、8億円と順調に伸びているからです。しかし格付をみると、±0、+2、-4です。売上、当期利益ともに最高の2007/06期の格付は急激に悪化しー4となりました。資金状態は3期すべて危機信号のREDです。前々期の格付はまあまあで、前期の格付はプラスに転じ良い方向に向かいました。格付は、粉飾により良くなることがます。しかし資金状態を欺くことはできません。格付は好転しても、資金状態がREDであるので、格付上昇に惑わされることなく一応粉飾の存在を意識して分析を進めることが肝要です。今期は格付も悪化しました。それでも売上や利益は財務諸表を見るものを安心させるものです。
仕草を真似て白魚の踊り食い