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奥井 英作

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資金会計原論 21.13 決算利益と対比するCash利益

2007年12月28日09:09:19

資金会計原論 21.13 決算利益と対比するCash利益
緑 減価償却のCashに与える影響について説明して、パパ。
父 今年の最期の話題としよう。減価償却資産の購入は未来費用の前払いであり、借入金は将来の収益の先取りということを頭に入れておいてほしい。下表は1,000万円で購入した10年償却の機械と10年均等返済の借入金を前提としたモデルである。
  
 

 

 費用

 収益

 Cash

 

 

 借入金返済

 減価償却額

 に与える

 

 借入金額

(前受け収益) 

 前払費用

 影響

 Case 1

 1,000

 100

 100

 0

 Case 2

 500

 50

 100

 50

 Case 3

 2,000

 200

 100

 -100

減価償却額を元に戻す仕訳は:
 機械(固定資金)100減価償却費(損益資金)100
である。その結果実質損益資金が100増加する。実質損益資金増加額は制度会計の当期利益に対応するオーナーズエクイティの増えたCashである。借入金返済として流出したと想定される額が減価償却額の範囲内ならば、一応安泰ということができる。Case3はCashに与える影響があるので、実質損益資金が100以上増えていない場合は慎重を要する。
間接法によるキャッシュフロー計算書は営業活動によるキャッシュフローに減価償却額を加算するので、減価償却額はCashを産む魔法よように思われる方もいるが、最下段のCashはB/SのCashのままで増えていない。その調整は投資活動によるキャッシュフローの固定資産の取得による支出額においてなされている。資金会計では損益資金と固定資金とのいりくりなので減価償却費は費用と認識している。しかし借入金返済額の妥当性をみるために上記のアプローチは有効である。減価償却は会計学上の最大の発明で、制度会計においても、資金会計においても、悩ましいところである。
今年の緑の進歩には驚いたよ。来年は緑の意見をたくさん聞こうと思う。ではお休み、緑。
      大晦日妻に漂う歴史かな