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奥井 英作

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資金会計原論Theory of Cash by Funds17.15 今、何故、資金別貸借対照表なのか-続

2009年12月4日10:54:34

資金会計原論Theory of Cash by Funds17.15 今、何故、資金別貸借対照表なのか-続
緑 日本で第3の財務諸表、キャッシュフロー計算書の作成が義務付けられたのが今世紀初頭ですから、佐藤先生が1986年(昭和61年)に財務諸表の裏に潜むキャッシュフローの存在を見破っておられたことは凄いことね。

父 緑の引用は佐藤先生の私家版「実践資金管理会計」の序文からだったと思う。佐藤先生のお考えはSchmalenbachに極めて近い。私は先生が特に動態論を研究されたとは思われない。佐藤先生は例えば減価償却を定率法でする場合と定額法でする場合で当期利益が違ってくる。なぜ当期利益がやり方によって違ってくるのか、何故だれが決算しても同じ当期利益にならないのか、について真剣に悩み、メモと鉛筆を枕元に置き思いついたことをメモしておき、資金会計理論が生まれたと聞いています。Schmalenbach との考え方の符合は偶然だと思います。戦後GHQの肝いりで1950年頃より日本での公認会計士制度の

導入が思案され、戦時中の会計学のブランクを埋めるために日本の会計学者は猛勉強をはじめ、動態論が花形として紹介されました。日本で第3の財務諸表の制度化は今世紀初頭でした。佐藤先生の私家版「実践資金管理会計」は1989年の出版ですから、佐藤先生はキャッシュフロー計算書を意識しておられなかった筈で、佐藤先生が苦悩のメモから、資金会計理論が誕生したことに畏敬の念を憶えます。

                                          凩の筆跡残る由比ガ浜