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奥井 英作

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資金会計原論Theory of Cash by Funds— 4.6 Score Board

2008年9月4日09:21:46

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 4.6 Score Board
緑 当期利益と実質損益資金増減額(Cash 利益)との関連を説明して、パパ。
父 日刊工業新聞に発表されたアソシエントテクノロジー社の当期利益修正額は2003年7月期が1億4千百万円、2004年7月期3億3千4百40万円で合計4億7千5百40万円
である。それに対して2期の実質損益資金増減額(Cash損失合計額)は4億7千9百17万円でその差は僅少である。
                    秋出水吹き上がるなりマンホール
AT社当期利益とCash利益(ファイルサイズ:15KB)


資金会計原論Theory of Cash by Funds— 4.6 Score Board

2008年9月5日16:29:25

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 4.6 Score Board
Open the file attached, then you will see 'Real value of net profit versus Increased portion of Substantial Retained Earnings' This is telling us that “Net profit is just a matter of opinion, but Cash (Increased portion of Substantial Retained Earnings) is a realty." AT Co. earned 25,931 as profit for 2 years, but their real profit for 2 yars was  -21,609, this was almost equal to the increased portion of Substantial Retained Earnings
-21,986. These figures were very close.
AT社当期利益とCash利益


閑話休題

2008年9月6日10:54:33

閑話休題
事業承継問題が巷間の話題となっている。この時、鳥飼総合法律事務所の弁護士11名で「経営承継円滑化法」を解説した「経営承継円滑化法と民法特例の法実務」
が出版された。この本を読み感激したところは、鳥飼重和先生が執筆された第1章である。この章は「単なる法律解説では真の事業承継に役立たないと思い、事業承継が企業の恒久的な存続・成長という目的を持つことを明らかにするため」に書かれたもので、事業承継のみならず、人生一般の指針であり、資金会計もこの視点から展開していきたいと思っている。是非皆様にこの感激を分かち合いたいと思います。
「経営承継円滑化法と民法特例の法実務」 弁護士鳥飼重和 [編著] 清文社発行 1,600円+税

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 4.7 Score Board

2008年9月9日14:33:37

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 4.7 Score Board
緑 資金会計理論がスコアボードに集約されていることが解ったわ、パパ。これに決算利益と実質損益資金増加額(Cash 利益)との調整表がつけば完璧ね。
父 凄いことをいうね、緑。AT社当期利益とCash利益
 このファイルの「当期利益と実質損益資金との調整」がその役を果たしているのだが、「資金会計調整額」として1行に纏めてあるのを、敷衍して説明しろと緑は言っているようだね。
緑 そう、そこなのよ、パパ。中小企業の経営者が持つ疑問「利益はそこそこあるのに、Cashは全然ないじゃない、Cashはどこにいったの?」に応えるためよ。
父 「資金会計調整額」を敷衍したものを次に示す。                                   A T社当期利益とCash利益ー1(ファイルサイズ:18KB)
         この道はいつか来た道月見草

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 4.8 Score Board

2008年9月11日10:04:54

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 4.8 Score Board
緑 東洋経済9/13号の41頁に「会社は通常、資金繰りに行き詰って倒産する。見方を変えれば、たとえ赤字でも資金調達さえできれば会社は潰れない。アーバンのように前3月期に311億円の純利益を計上しても、それはあくまで1年間の営業成績であって、期末時点で311億円のキャッシュがあることを意味しているわけではない。実際、ふたを開けると、在庫の積みあがりでキャッシュはほとんど枯渇した状態だった。」引用が長くなったけど、興味深い記事だったわ。
父 フィンランドのノキア社が10年以上も前に ‘Profit is just a matter of opinion, cash is a reality’ とTシャツのロゴに謳った話を思い出したよ、いずれアーバンコーポレイションの分析をしてみようね、緑。
         蜻蛉消ゆ虚空に穴のあるごとし

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5 アーバンコーポレイション

2008年9月21日10:35:50

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5 アーバンコーポレイション
父 ブログに集中できない事態も終焉に近付いたので、ブログを再開します。
緑 アーバンは3月には311億円の当期利益を計上したのに、8月には破綻したのだから、その衝撃は大きかったわね。
父 そうなんだ。流動比率に問題がなかったので、当座比率の見直しがクローズアップしている。そして5期間連続で営業キャッシュフローの赤字が継続していたことが注目されている。
緑 比率分析と異なる資金バランスから見ると、アーバンはどうなっていたの?パパ。
         蜻蛉飛ぶ行方をしかと持つごとく

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.2 アーバンコーポレイション

2008年9月22日14:38:50

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.2 アーバンコーポレイション
Cash⊿Gの構成(ファイルサイズ:69.5KB)
緑 いよいよ311億円の当期利益に対してCash利益が大赤字であったことを説明してもらえるのね。
父 「キャッシュ⊿Gの構成」シートを開けてごらん。キャッシュ利益が311億円当期利益に対してキャッシュ利益はー132億円であった。この差額の一大要因は棚卸資産増加額1,632億円であった。棚卸資産増加の資金源の最大のものは長短借入金の増加額1,111億円であった。6/03期, 7/03期, 8/03期の実質損益資金と払込資本金を対比してみる。

実質損益資金 -520億円、-2,548億円、-3、870億円
払込資本金   388億円、     544億円、  615億円

実質損益資金の赤字はその額だけ払込資本金の欠落を意味する。アーバンの場合3期前から資本勘定は陰も形もなくなっている。我々の現状分析シートでは、借入金完済年数226年とでている。
        蜻蛉と旅する我や魂世代


資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.3 アーバンコーポレイション

2008年9月23日11:16:43

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.3 アーバンコーポレイション
緑 「資金構成分析シート」を見ると、運用側のほぼ80%は棚卸資産で占められているのね。
父 異常な大きさだね。棚卸資産は利益の計算過程では売上原価の控除項目として利益であるが、資金別損益計算書では費用(出金項目)となるのだ。棚卸資産は相反する費用と収益の側面を持つ特異な資産であることを資金会計は明確に示している。
緑 8/03期の棚卸資産は1,632億円増加しているのに、決算利益は311億円しかありません。その差額分の利益はどこに行ったの?パパ。
父 凄い指摘だね、緑。売上原価の減少という形で、消えたのだ。資金会計の立場から言うと、差額1,321億円の資金は就寝したということだ。就寝した資金は長短借入金や現金預金の減少等により賄われた。ただ眠っているだけならいいが、利払いと返済というドスが突きつけられているんだ。<このような分析には当期利益より、税引き前利益のほうがよいのかもしれない>
           尼寺の主偲ばるゝ秋桜

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.4 アーバンコーポレイション

2008年9月24日11:07:43

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.4 アーバンコーポレイション
緑 制度会計の利益311億円は棚卸資産のもう一つの側面を見ていなかったということ?   Cash⊿Gの構成(ファイルサイズ:105KB)
父 利益という意見に左右され真実である物差であるCashを見ていなかったということだ。添付ファイルをクッリクして「資金スコアボード」シートを見てごらん。8/03期の資金別損益計算書は251億円の損益資金に対して棚卸資産はその6倍以上のー1,632億円となっている。小額変動の売上仕入資金を加味して、実質損益資金はー1,322億円と赤字が増加した。その結果真正損益資金は若干の払込資本金の変動を加味してー1,250億円減少した。このことはオーナーズエクイティがゼロを通り越して7/03期の赤字額ー2,004億円が8/03期にはー3,255億円となったのだから、最早オーナー(株主)は逃げるに逃げられないところまできている。その元凶は棚卸資産だ。<「資金スコアボード」のグラフは見やすいように倍率を調整したので、資金別損益計算書グラフを前期資金別貸借対照表グラフに積み上げても今期資金別貸借対照表グラフにならないことをお断りしておく>
          灯を消すも鬼灯ともる目の底に

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.5 アーバンコーポレイション

2008年9月25日08:52:30

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.5 アーバンコーポレイション
父 8/03期は47億円の固定投資をして正味損益資金は1,297億円の出金超過となった。正味損益資金の赤字を増やしたということは、資金の体質が借入金依存に傾いたということだ。資金別損益計算書の正味損益資金は借入金から抜け出すか、借入金にどぷりと浸かるかの分水嶺なのだ。8/03期は長短借入金を1,109億円増やし現金預金を149億円減らした。この借入金依存体質を促進した元凶は棚卸資産の増加であったのだ。311億円の利益を獲得できたのも棚卸資産で、Cash利益をどん底に落としたのも棚卸資産であった。
緑 棚卸資産の性格をこんなに明確に目に見えるようにするのは資金会計だけね。
                  枝豆の一つ一つが逝きし友

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.5 アーバンコーポレイション

2008年9月26日08:50:18

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.5 アーバンコーポレイション
父 棚卸資産を利益として売上原価を減らした結果産み出された決算利益があるので、配当可能利益があることになり、8/03期までの3年間に支払った配当金と役員賞与は:
    配当金:  10億円、33億円、67億円
    役員賞与: 0.7億円、0.6億円、-
これらは合法的になされた利益処分であるが、資金会計の立場からは蛸配当そのものとしか言いようがない。制度会計も見直すべき時期がきているような気がする。
                     幕間の互たみの消息秋扇

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.1 アーバンコーポレイション

2008年9月27日09:31:25

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 5.1 アーバンコーポレイション
<この稿5.1を載せ忘れていましたので、遅ればせながらここで載せます>
Cash⊿Gの構成(ファイルサイズ:105KB)
父 アーバンの格付はー8、-11、-11と3期ともいつ破綻してもおかしくない状態です。その上、資金状態は真っ赤で、どうしようもありません。倒産シグナルは6/03期は警戒ゾーン、7/03期は危険ゾーンを通り越し、破綻ゾーンにはいってしまった。8/03期も破綻ゾーンです。添付ファイルをクッリクして、「倒産シグナル」のシートを見てごらん。
        人のいぬプールに蜻蛉尾を浸す