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奥井 英作

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閑話休題―2

1月3日09:53:04

閑話休題―2
日本の生命線であるシーレーンに出没する海賊対策として海上自衛隊艦船の派遣が話題となっている。四面海に囲まれた小国であるわが国にアメリカと同じような陸、海、空の3軍が必要であろうか。日本は海軍を中心とした一軍が、陸と空を包摂すれば済むことと思う。指揮命令系統もすっきりし、重複予算もなくなり、アジアの近隣諸国も日本の軍備の意図が明確になり安心されると思う。長距離ミサイル、原爆対策等重要課題はあるが、独立国家としての軍備の第一義はシーレーンの確保にあると思う。

閑話休題―3

1月8日18:34:09

閑話休題―3
正月には派遣村が開かれました。餓えた国民がいて、住まいを失った国民がいます。国民の生命財産を守るはずの政府は何をしていたのでしょうか。サブプライムに起因する不況という敵が攻めてきて一部の国民が苦しんでいるのです。機敏な対応を取れない行政に失望しています。政治家は国民の生命財産を守ることに一命を賭けて欲しいと思います。一流企業の派遣切りは違法ではないかもしれませんが、大きな社会問題となることは予見できたはずなので、事前に対策の打ち合わせを行政とすべきであったと思います。今ガザ地区は戦闘で家を失い、食べることもできない人がでています。この局地戦が不況打開の戦争でないことを祈ります。日本の失業も不況という敵が上陸してきたのと変わりはありません。政府は大地震発生の対応は経験から機敏な対応がとられますが、失業に対するフットワークのなさに、失望しました。政治家は国民の生命財産を守ることを第一義として、命を張って欲しいと思います。

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8 プロデュース社の分析

1月12日11:13:30

プロデュース表、グラフ20090112.xls(ファイルサイズ:238KB)
資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8 プロデュース社の分析

緑 しばらく理論の掲載を休んでいたけど、いよいよ再開ね。

父 明けましておめでとうございます。昨年破綻したプロデュース社の分析です。この分析で使用する表やグラフを3頁からなる1表に纏めましたので、それを印刷し、参照しながら、お読み下さることをお願いします。 

         手に訃報黒味増したる残り雪

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.1 プロデュース社の分析

1月13日09:37:21

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.1 プロデュース社の分析

緑 原論再開、こんな嬉しいことはないわ、パパ。

父 故・佐藤幸利先生は財務諸表を一表にまとめ、それを資金別に表し、損益資金から始まり現金預金に終わる資金別貸借対照表を作られました。それが実戦的に発展し現在はニュー資金別貸借対照表となっています。それを3期並べ、-2期と-1期との間に-1期の資金別損益計算書が挟まり、-1期と当期との間に当期の資金別損益計算書が挟まったのが資金スコアボードです。3期のCashの流れです。各期末のニュー資金別貸借対照表は創業から各期末までの資金状態を示すキャッシュフローです。その3期の資金状態をグラフにしたのが、表の下の資金バランスグラフです。

緑 資金スコアボードのX軸の横の流れは時系列のキャッシュフローでY軸の縦の流れは各期の損益資金から現預金の増減額に終わる各期(資金別損益計算書)の資金の流れを示し、また、各期の損益資金から現預金の残高に終わる各期末(資金別貸借対照表)の資金の流れを示す壮大なキャッシュフロー計算書なのね。

       初空や目覚めんとする黒き冨士

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.2 プロデュース社の分析

1月14日13:49:41

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.2 プロデュース社の分析
父 資金会計は比率分析ではなく、資金バランスから財務を診ます。ここではグラフを目で診ながらケーススタディをします。プロデュース社は2008年9月27日日経朝刊15面 によれば、再生法を申請 負債総額74億円という見出しで、新潟県長岡市に本社を置く電子部品の製造装置などの製造を手掛けている会社であり、ジャスダックに上場していると言うことです。
 プロデュースは9月18日に証券取引等監視委員会から架空循環取引を繰り返し、売上を水増ししていたとして、金融商品取引法違反等の疑いで強制捜査を受けた、と言うことだ。。
緑 問題の循環取引ね。循環取引は売上や利益が順調に伸び、財務諸表をみる人に、良い会社と錯覚を起こさせるっていうじゃない?
       悴む子父威厳持ち手をのべる

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.3 プロデュース社の分析

1月15日08:53:33

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.3 プロデュース社の分析
緑 1月12日のブログに載せたファイルの三つ並んだ2007/06期のグラフの一番左のグラフを見ていただくといいわね。
父 資金バランスグラフを見るときは先ず一番大きな面積を占めている資金に注目して下さい。その資金が分析する企業の特徴となります。プロデュースでは棚卸資産です。そのことを頭に入れておいて下さい。それでは調達側から話をすすめます。
先ず損益資金です。損益資金は順調に拡大してきましたが、売上仕入資金と棚卸資産をカバーできず、棚卸資産の半ばより上に損益資金の底辺の延長線があります。その延長線より下の棚卸資産21億円が営業活動で回収が済んでいない額(売上は順調に伸びていてもCashとして回収されていない額)を示す実質損益資金の赤字額です。プロデュースの実質損益資金は過年度も赤字です。何期もこんな赤字が続いていては、増資、借入、固定投資のリストラがなければ、破綻します。プロデュースは前期には20億円の増資をし、今期は22億円の短期借入をしました。
        風花の舞ひて絵となる五重塔

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.4 プロデュース社の分析

1月16日09:44:58

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.4 プロデュース社の分析 
緑 前期に実質損益資金の赤字を作った棚卸資産の資金として、返済負担のない20億円の増資で埋めたことを資金スコアボードは語っているけれど、増資をするからには積極的な投資対象を発表している筈だから、大きな投資を予定していると思われるので安心はできないはね。それよりも今期も同じように増えた棚卸資産の資金として22億円の手当てをしたけれど、返済負担のある借入金でなされたことが気になるわ。
父 損益資金はどんどん拡大しています。結構なことです。それは売上が31億円、59億円、97億円と順調に伸び、当期利益も1億円、4億円、8億円と順調に伸びているからです。しかし格付をみると、±0、+2、-4ですが、資金状態は3期すべて危機信号のREDです。格付の前々期はまあまあで、前期の格付はプラスに転じ良い方向に向かいました。格付は、粉飾により良くなります。しかし資金状態を欺くことはできません。格付は好転しても、資金状態がREDであるので、一応粉飾の存在を意識して分析を進めることが肝要です。今期は格付も悪化しました。それでも売上や利益は財務諸表を見るものを安心させるものです。
                    しらぬまの初雪のことテレビかな

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.7 プロデュース社の分析

1月20日10:04:55

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.7 プロデュース社の分析
緑 プロデュース社本当の利益グラフ.doc(ファイルサイズ:26.5KB)今日はこのファイルを見ていただくといいわね。
父 プロデュースは8億円の利益を計上していますが、増えた棚卸資産が19億円あります。この19億円は資金を食った19億円ですが、損益計算上は利益になります。ここで利益の真水額(本当の利益)は11億円の欠損となります。何故こんなややこしいことが起こるかと言うと損益計算書に損益勘定以外の棚卸資産勘定という貸借対照表勘定が混入しているためです。
決算利益8億円-在庫利益19億円=本当の利益-11億円
前期も4億の利益を計上しましたが、本当の利益は14億円の欠損でした。
緑 決算利益を本当の利益と在庫利益とに分解する視点は画期的ね、パパ。今後の会計学の展開が楽しみだわ。
       投げられしフィギュアの女神着氷す

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.8 プロデュース社の分析

1月21日10:08:21

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.5 プロデュース社の分析
緑 実質損益資金を調達側から見てもらうために、1月12日のブログに載せたファイルの三つ並んだ2007/06期のグラフの真中のグラフを見ていただくといいわね。
父 実質損益資金の調達側の姿を見るために棚卸資産の下線を右側に延長したグラフが真中のグラフだ。資本金の三分の一ほどが延長線の下にあるね。実質損益資金が赤字のために、資本金の三分の二が無くなり資本金の三分の一ほどがやっと残り真性損益資金となっている。この延長線の本来の姿は損益資金の中ほどにあり、真正損益資金は資本金より大きいのが正常なんだ。プロデュースは払込資本金の三分の二以上がなくなったのだから大変なことだ。
               落人の御霊守るは凍てし蝶  
資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.6 プロデュース社の分析
緑 今日は1月12日のブログに載せたファイルの三つ並んだ2007/06期グラフの右端のグラフを見ていただくといいわね。
父 今度は資本金の下線を固定投資へ延長して下さい。固定投資は本来損益資金、資本金、長期借入金で賄うべきものなのに、プロデュースは資本金の三分の二以上が実質損益資金の赤字補填に使用されてしまったので、資本金の残り、長期借入金、半分以上を短期借入金で賄っています。
 ここで一つの反論がでると思います。それは短期借入金は運転資金の調達だから、当然棚卸資産の購入に当てるべきもので、損益資金の直下に位置すべきだということです、そして実質損益資金の赤字の原因となった棚卸資産は21億円なので、短期借入金22億円と資金的にバランスし固定投資27億円は資本金30億円で十分賄えるので問題はないのではということです。
         一寒灯集合住宅にありわが家かな
資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.8 プロデュース社の分析
緑 この2期の本当の利益は赤字なのに在庫利益で当期利益を捻出した感じがするわね。
父 「6/06期、格付は好転しても、資金状態がREDであるので、一応粉飾の存在を意識して分析を進めることが肝要です。」と先に述べたが、この2期は在庫利益を計上することにより、決算利益を捻出したと言っても言いすぎではないという緑のコメントは正しいと思うよ。兎に角今期は短期借入金により不足する固定投資の資金と必要な現金預金を確保した。短期借入金は返済という負担がある。プロデュースは増えた借入金を返済することができるでしょうか。
                       竹馬や移動する顔塀の上 

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.9 プロデュース社の分析

1月22日09:06:57

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.9 プロデュース社の分析
緑 1月12日のブログの添付エクセルファイルの64行~72行の「借入負担余力」を示す表を見ていただくといいわね。
父 営業活動によりCashを増やせない実質損益資金赤字の企業は借入負担余力がない場合が多い。プロデュースの救いは正味コストが減価償却額より小さいことです。この点からみると借入額は過大ではないのですが、営業活動がCashを稼ぎ出せないことが、致命傷です。添付エクセルファイルの冒頭の「資金スコアボード」の7/06期のグラフを見てごらん。短期借入金を損益資金と資本金との間に移動すると短期借入金で増えた棚卸資産を賄えることになり、短期借入金が運転資金の役割を果たしたことになる。金融機関に在庫のための運転資金として融資を申し込むのは良しとしても、資金バランス分析に際しては短期借入金を損益資金の直下にもっていかないこと。このグラフの調達、運用の各資金の順序は意味があるのだから。Cashを稼ぐ力のないプロデュースは借入金で実質損益資金の赤字は埋められても、借入金そのものが重圧となっている。返済能力はない、その上次期も更なる資金調達をしなければ生きていけない。
                     西行よ起きよ只今月冴ゆる

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.10 プロデュース社の分析

1月23日09:42:39

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.10 プロデュース社の分析
緑 昨日開いた「借入負担余力」を示す表の続きの話でしょう?
父 この表は借入をした企業が返済に耐える稼ぎがあるかないかを見るものだ。返済は稼ぎがなくても、増資、追加借入、サイトの調整、固定投資のリストラによっても返済はできる。しかし継続的に返済していくためには企業に稼ぎがなくてはならない。この表は説明を要しない明快なものと思う。ただ長短借入金の平均返済期間を10年としたこと意外は。
この平均返済年数については、個々の企業により差異はあるかもしれないが、10年という数字はおおむね世間で受け入れられているものと思う。⊿実質損益資金の赤字額によってはプロデュースのように借入負担余力どころか返済そのものができない事態になってしまう。稼ぐ力を増強しようとしてやったこの2年間の固定投資の増加21億円はなんだったのだろう。これから固定投資が付加価値を産んだかどうか検証しよう。
                            鄙の宿厠の脇の青木の実 

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.11 プロデュース社の分析

1月26日09:02:36

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.11 プロデュース社の分析

緑 これから固定投資が付加価値を産んだかどうか検証するわけね。112日の添付ファイルの「資金会計付加価値」の表を見ていただくといいわね。

父 この表は儲けるためにした固定投資が順調に回収されているかを診る重要な表だ。

儲けを産みだすエンジンコストは減価償却額より小さいので、企業にとってそう負担ではなく、付加価値が出る筈なのだが、プロデュース社の⊿実質損益資金が赤字(Cashを稼ぐ力がない)なので、一事業年度の正味コストすら賄うことができない。Going Concernについて疑わざるを得ない。

                                          独楽回る地球の芯を意識して

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.12 プロデュース社の分析

1月27日09:09:55

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.12 プロデュース社の分析

緑 今度は資本金の下線を左側へ延長して下さい。112日に添付したグラフの三つ並んだ資金バランスグラフの右端のグラフを見ていただくといいはね。

父 内部留保(損益資金)と払込資本金との合計額、即ち、オーナーズエクイティだけで、営業活動をし、固定投資(固定資産の維持、将来も継続して⊿Gを獲得するための新規投資、不要資産の除却・売却)という経営行動の結果が正味損益資金です。延長線が固定投資の中にあれば、延長線と固定投資底辺との間がマイナスの正味損益資金で、オーナーズエクイティが残っていないので借入をする必要があります。ですからこの延長線が借入を要するか否かの分岐点になります。そして正味損益資金の黒字や赤字はプライマリバランスの姿を示しています。赤字が減り、黒字が増えていくことは資金の成長を意味し大切なことですが企業は将来の儲けのエンジンのために投資をしなければならないので、資金の成長を喜んでばかりではいられません。赤字が増え、黒字が減っても前日の資金付加価値テストで安全性の検証をする必要があります。正味損益資金は赤字の企業が多いのです。黒字にこだわる必要はありません。

           冬薔薇痩身の年重ねつゝ      

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.13 プロデュース社の分析

1月28日08:49:12

資金会計原論Theory of Cash by Funds— 8.13 プロデュース社の分析
緑 プロデュース社の正味損益資金は2007/06期に急に悪化したのね。
父 プロデュースの正味損益資金は-0.5億円、+5億円、-19億円と変化した。前期プラスになったのは20億円の増資をしたためなんだ。増資の影響を排除すると-15億円となり、プロデュースの正味損益資金は一貫して悪化の一途を辿っている。2007/06期は前期の増資で増えた資本金も三分の二以上が実質損益資金の赤字で吹っ飛びその穴を埋める借入金の返済能力もなく、固定投資も付加価値を産まないばかりかその期の正味エンジンコストも負担できないのだから、最早Going Concernを論議する段階は終わっている。
                      この家の娘剣道初段寒椿

おしらせ

1月30日09:36:14

おしらせ
日頃のご愛顧に感謝申し上げます。確定申告の季節となりました。勝手ながらしばらく休載させていただきます。構想を練り直して再開したいと思っています。どうぞ宜しくお願いします。
         申告期e-taxの文字躍る