粉飾資金会計原論Theory of Cash by Funds— 10.3粉飾額を予見する
4月1日08:53:13
粉飾資金会計原論Theory of Cash by Funds— 10.3粉飾額を予見する
緑 いよいよ粉飾額を予見する話ね。
父 第2部は粉飾額が公表されていたので、その実際の粉飾数字を見ると、正味損益資金を基礎として算出した資金悪化額と近似でした。
第3部では推定粉飾額を正味損益資金を基礎に算出した資金悪化額に等しいものとしてその数字を記入しました。正味損益資金を基礎に算出した資金悪化額は粉飾をしても、粉飾前と変わらないからです。資金会計の粉飾額の推定は極めて合理的なものと思います。
でもこの考え方も万能ではありません。粉飾は神出鬼没どんな手が出るかわかりません。よく見せた相手勘定がその他流動資金の場合は適応しないことがあるので、念のため申し添えます。 アソシエント・テクノロジーの粉飾数字は2004年11月15日日刊工業新聞より、WorldComの粉飾数字はエコノミスト誌2002年7月16日号と日経夕刊平成14年11月27日よりとりました。
鎌倉の落花の雪に踏み迷ふ
閑話休題
税理士会の俳句サークルの仲間である野川伯(のがわつかさ)税理士が“「草魂」-満州還りのど根性税理士” と題する本を幻冬舎ルネッサンスより出版しました。
昭和20年8月15日の玉音放送をもって戦争は終りました。これからは空襲警報のサイレンも鳴らない枕を高くして寝られる日々がくるのだと、敗戦の悔しさよりもホットした気持ちになったことを覚えています。
満州にいた方々には終戦の日は本当の戦争がはじまった日なのでした。しかも略奪や暴行という陰湿な戦争が始まったのです。日本に引き揚げるまでソ連軍、蒋介石の軍、共産軍がやってきて怖い思いをしたようですが、日ソ不可侵条約を破って侵攻してきたソ連兵の乱暴狼藉はひどっかたようです。
この本は自分史というより、私小説でしかも歴史の証人の価値ある楽しい本です。是非ご一読下さるようお願い申し上げます。
日ソ不可侵条約を破ったことといい、日本が満州に築いたインフラや個人資産を略奪し、あまつさえ旧日本軍人を極寒のシベリヤに連行し何年も強制労働させ、無抵抗の婦女子に暴行をしていったソ連という国は無法の国家というべきか・・・。いまだ北方4島は返還されていない。サハリン沖の油田製品の販売が始まったようですが、ソ連国から独立した国々はその領土を通るパイプラインを止められ、寒さに震えたと聞いている。ロシアの人々も同じ人間で良い人たちです。文化的な面での交流は積極的に、でも国の命運に関わることは慎重にと言いたい。これからは戦争を知らない世代が世の中をリードしていく時代なので、老婆心からの一言です。これからの石油関連製品の取引は慎重にやってもらいたい。
粉飾資金会計原論Theory of Cash by Funds—11 Cash rich な企業
4月3日09:00:26
粉飾資金会計原論Theory of Cash by Funds—11 Cash rich な企業
緑 今までCash rich な企業の典型として任天堂があったけど?
父 2009年3月19日の日本経済新聞は「エスエムエス今期初配当1000円」と報じている。この不況時の場違いな見出しに注目した。報道記事は続く、「医療・介護分野で人材紹介サイトを運営するエス・エム・エスは十八日、二〇〇九年三月期末に千円配当を実施すると発表した。従来予想は無配で、〇三年の設立以来、初の配当となる。慢性的な人手不足で看護師に特化した人材紹介サービスは需要が拡大しており、〇九年三月期の単独税引き利益は二・七倍の六億六千万円と大幅に伸びる見込み。」と。
花篝銘菓の袋提げ人
粉飾資金会計原論Theory of Cash by Funds—11.1 Cash rich な企業
4月6日11:24:09
資金会計原論Theory of Cash by Funds—11.1 Cash rich な企業
緑 8/03期が第5期ということは創業からの実績を見ることも容易じゃない?
父 分析意欲をそそられたもう一つのことはそのことなんだよ、緑。SMSは〇八年三月の東京証券取引所マザーズに株式上場し第三期、第四期、第五期の有価証券報告書を入手できました。有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」から抜粋した第1期、第2期を含む五期間のデータを添付したファイル
SMS Highlights 04022009.xls(ファイルサイズ:66KB)をクッリクしてご覧ください。
これらの数値から堅実に内部留保を蓄積し、潤沢なCashも確保し配当に踏み切る決意をしたことが理解できる。そこで資金スコアボードを見て驚きました。2008/03期の資金別貸借対照表の資金バランスグラフを見てください。面積の一番大きいのが現預金です。現預金の調達源泉は50%弱の損益資金(内部留保)と払込資本金全額とその他からなりたっています。借入金はゼロです。僅かな固定投資(利益を産みだす企業の核)で244百万円もの利益を産みだしたのですからたいしたものです。この利益は棚卸資産利益がゼロで、しかもサイト勝ち(売上仕入資金がプラス)ですから244百万円全部が本当の利益(Cash)といえるでしょう。
子供らの声なき廃校桜咲く
資金会計原論Theory of Cash by Funds—11.2 Cash rich な企業
4月7日09:53:19
資金会計原論Theory of Cash by Funds—11.2 Cash rich な企業
緑 次に付加価値テストを見てください。
父 この表から解かるように、実質損益資金の93%以上が付加価値となり、凄い効率です。売上仕入資金がサイト勝ちで、無借金ですから、Cash製造機械のような会社です。いままで Cash>損益資金 の企業は粉飾を疑えと言ってきましたが、無借金の企業は例外と言わなければなりません。
ここでSMSの格付けを見てみましょう。
SMS Highlights 04022009.xls(ファイルサイズ:66KB)をクッリクしてご覧下さい。
Cashmirrorの格付は時に+10や-10がでることがありますが、+5以上は優劣なしで最高とし、-5以下は優劣なしで最低としていますので、SMSの+5は最高格付けです。資金状態に黄色が点灯していますが、これは 現金預金>損益資金 で粉飾企業に多くでる型のために黄色が点灯しています。SMSのように無借金の企業の場合は点灯しないようにすべきかもしれません。
牛糞に似し春泥の舗道かな
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12 W. バフェット
4月8日09:50:51
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12 W. バフェット
緑 2009年3月31日徳間書店から「バフェットの財務諸表を読む力」が出たので、早速購入しました。そのキャッチコピー“ビル・ゲイツに次ぐ世界第2位の資産家も、最初はわずか百ドルの投資からのスタートだった。優れた企業の魅力的な価格の株を長期的に保有することで、何度も不況を乗り越えて財を成したのである。その銘柄を選ぶために必要な着眼点と会計能力とは!?”に惹かれたからです。
父 それはよかった。資金会計原論の目を通して、この不況のどん底から、バフェットに続いて日本から多数の億万長者を輩出したいもんだね、緑。
橋光り墨田の川の水温む
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.1 W. バフェット
4月9日10:10:52
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.1 W. バフェット
緑 バフェットは財務諸表から投資で勝ち抜く58のルールを書いています。これらルールをパパがいうように。資金会計原論の立場から編成しなおすと、おもしろいものができるのではないかとわくわくします。
父 バフェットの実例を見てみよう。1973年彼は永続的競争優位性を持つ新聞社ワシントン・ポストに1千1百万ドルを投資し、今日まで長期保有のポジションを忠実に守りつづけている。投資の継続期間は35年に及び、この間、同社の価値はなんと14億ドルにふくらんだ。この投資の最大のうまみは、株をまったく売却していないため、莫大な利益にたいして1セントの税金も払わずにすんでいるという点だ。「バフェットの財務諸表を読む力」25頁より。
連翹は老し主の裾模様
資金会計原論Theory of Cash by Funds—臨時トッピク
4月10日09:59:09
資金会計原論Theory of Cash by Funds—臨時トッピク
緑 昨日の日経夕刊にプロデュース監査の会計士逮捕の記事がでたので、今日は臨時トピックね。
父 そう。このテーマは本年3月27日から4月1日の間に取上げたものだが、昨晩粉飾額が報道されたので、私の粉飾推定額と記事の粉飾額とを較べながら話してみたい。記事の粉飾額は添付ファイルの第3部のプロデュース社数字の一番右側にまとめてあります。
粉飾額推定.xls(ファイルサイズ:40KB)
日経紙上粉飾利益は6/06期は900百万円、7/06期は2,000百万円で計2,900百万円です。同じ期間の資本金調整後の正味損益資金減少額合計は3,841百万円で、この金額が推計粉飾額です。日経紙上粉飾額と推計粉飾額との間には941百万円の差があります。これら両者を一致させたり、差異分析をすることは意味がありません。
我々が言いたいことは横八の字粉飾型が出て、資本金調整後の正味損益資金減少額合計額3,841百万円が粉飾財務諸表(売上、利益共順調に伸びている公表された財務諸表)を分析して、でてきたことです。この3,841百万円という資金悪化を示す数字は粉飾をしても、粉飾をしなくても変わらないのです。
このように粉飾が無意味であるばかりでなく、本来ならば支払わなくても良い、税金や。配当や役員賞与を支払う羽目になるのですから、粉飾に公認会計士は絶対に加担してはなりません。
風船によぎる想い出ありにけり
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.2 W. バフェット
4月13日08:05:38
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.2 W. バフェット
緑 バフェットの一貫している投資態度は永続的競争優位性を持つ銘柄を探し出し長期間持ち続けることにあるようね。
父 そうだ。彼の58のルールは損益計算書の読み方、貸借対照表の読み方、キャッシュフロー計算書の読み方、永続的競争優位性を持つ企業の評価法の4部からなっている。バフェット氏が心に画く世界には資金会計理論から十分に入っていける、いや、むしろ資金会計アプローチの方が解かりやすいのではないかと思ったので、これからバフェット氏の世界を資金会計理論から展開してみよう。
明日からは決算開始弥生盡
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.3 W. バフェット
4月14日08:58:24
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.3 W. バフェット
緑 それでは損益資金から始めてください。
父 了解。それではケーススタディとして、京セラを取上げることにする。
Buffett.xls(ファイルサイズ:50KB)添付ファイルの資金スコアボードを見てください。
「ルール46 内部留保の着実かつ長期的な増加は永続的競争優位性をもつ企業の特徴のひとつである。」京セラの損益資金(内部留保)は7/03期より遡る4期の平均内部留保増加率11.7%で、バェット氏の持株のコカコーラの7.9%、リグリーの10.9%に比しても引けを取らないものと思う。
資金スコアボードをご覧下さい。京セラの一番目に付く大きな項目は損益資金です。一番良い型です。2007/03期は損益資金が売上仕入資金、棚卸資産、固定投資を完全に賄っています。このように内部留保の姿を目で見せるものは資金会計をおいて他にはないと思います。
春嵐小さきつむじとなりて消ゆ
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.4 W. バフェット
4月15日08:12:45
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.4 W. バフェット
緑 損益資金に関連するバフェットのルールはまだあるんでしょう、パパ?
父 そう、たくさんあるんだよ。先ず
「ルール10 売上高に占める売上原価が低いのは良いことである。」
から始めよう。これは次の
「ルール11 永続的競争優位性を持つ企業は高い粗利益率を示す傾向がある。」
と裏腹の関係にあるので、一緒に説明しよう。京セラの粗利益率は25%~30%の間で、しかも上昇傾向にある、
木蓮のランプ今宵の宿近し
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.5 W. バフェット
4月16日08:49:30
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.5 W. バフェット
緑 バフェットは企業の10年位の長いスパンで指標を見て、しかも一貫した姿を重視しているようね、
父 そう。次の五つのルールを纏めて見よう。
「ルール13 販売および一般管理費(SGA)は、一貫して低いことが望ましい。」
京セラのSGAの売上総利益に対する割合は60%~70%であり、一貫している。ちなみにコカコーラは59%、ムーディーズは25%、プロクターギャンブルは61%で一貫しているのに、GMは28%~83%の間で変動してきた。
「ルール16 営業利益に占める支払利息の比率は、企業の危機レベルを表す。」
京セラの支払利息の営業利益に対する割合は3/03期の1.7%を除いて1.2%~1.3%で一貫している。ちなみに長期的競争優位性を持つプロクターギャンブルは8%、リグリーは7%だ。対照的に、資本集約型で競争が激しいタイヤ業界のグッドイヤーは49%も利息にあてなければならない。
チューリップざわめき仔犬貌出しぬ
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.6 W. バフェット
4月17日08:58:37
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.6 W. バフェット
緑 バフェットは特許や先進技術を源とする一時的優位性を好まないようね。
父 そのようだ。他社が新しい技術を開発することによってその優位性がくつがえされる事態を常に覚悟しておかなければならない。だからマイクロソフトはグーグルの技術進歩を恐れるのだ、と。
「ルール14 多額の研究開発費を要する会社は競争優位性に先天的欠陥を内包。」
「ルール17 資産売却益といった経常以外のできごとは、純利益から除外せよ。」
ルール14と17は長期的競争優位性を持つ視点から理解できる。
「ルール20 先ず第一に、純利益が右肩上がりかどうかを確かめよ」
京セラの純利益は5/03期に30%減少した以外毎期50%以上増えている。
柳めく文化女子大の残花かな
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.7 W. バフェット
4月20日08:53:39
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.7 W. バフェット
緑 前座が終り、これから核心ともいうべき貸借対照表に入るのね。
父 「ルール24 流動資産のサイクルに注目せよ。金はこうして生み出される。
現金→棚卸資産→売掛金→現金 」
このサイクル資本主義の基本的なサイクルでマルクスのいうG→W→G’である。資金会計には狭義のサイクルを示す損益資金と広義のサイクルを示す実質損益資金とがある。バフェットのサイクルは広義のサイクルである。いくら売上があがっても、棚卸資産と売掛金ばかりが増えてCashが回ってこなければ、そして他にファイナンスの道がなければ、企業は破綻してしまう。資金会計では実質損益資金の損益資金に対する割合をCash化率として重視している。京セラのCash化率は66%~73%である。GE社の2006年に終わる10年間のCash化率は84%~100%でした。GE社の強さを感じます。資金会計ではもう一つ大きなサイクル、固定投資のサイクルがあることを付け加えておきます。
春愁や下水の流れ見詰めをり
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.8 W. バフェット
4月21日08:50:07
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.8 W. バフェット
緑 バフェット氏は言う”企業の現金の出所を確かめたいなら、簡単なテストをすればいい。現在保有されている現金が、社債や株式の新規発行、あるいは資産や事業の売却にとって生じたものなのか、それとも、日々のビジネス活動を通じて蓄積されてきたものなのかは、過去7年間の貸借対照表を見ればすぐにわかる。“
父 バフェット氏が目を釘付けにするのは本業の結果として剰余金を蓄えられる企業のこと、それらは多くの場合、何らかの永続的競争優位性から好業績を引き出しているからだ。
Buffett.xls(ファイルサイズ:73.5KB)添付の資金スコアボードの2007/03期の資金別貸借対照表をご覧下さい。損益資金(内部留保)13,659から売掛金1,610と棚卸資産2,092引き実質損益資金(過去から現在までの本業で稼いだCash)が9,957あります。この実質損益資金が赤字の企業の場合は増資で穴埋めしたのか、借入金で穴埋めしたのか、過去7年間の貸借対照表を見なくても直ぐにわかります。資金会計理論はバフェット氏にとっても、有効な武器となる筈です。
風光る音楽室より歌漏れく
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.9 W. バフェット
4月22日07:03:20
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.9 W. バフェット
緑 実質損益資金はバフェット理論に肉薄するものなのね。
父 「ルール26 棚卸資産の急激な増減がある企業は、要注意。」
これはニュー資金別貸借対照表を遡ることで、容易に把握できる。
「ルール27 総売上高に占める売掛金の割合が、一貫して他社より低い企業は、ある種の競争優位性を持つ可能性が高い。」
これは損益資金と売上仕入資金を対比することによって容易に知ることができる。
「ルール30 変更の必要がない製品を一貫して生産し続けることは、一貫して収益をあげ続けることにひとしい。」
バフェット氏はコカコーラをイメージしていること自明。
「ルール31 どんな会社を買収しているのか、暖簾代が増加している企業に注目。」
「ルール32 無形資産を評価してこそ超リッチの道がひらける。」
銀杏の葉銀杏の形に生まれきし
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.10 W. バフェット
4月23日09:09:38
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.10 W. バフェット
緑 「ルール33 ありふれた会社でも、永続的競争優位性を持つ企業に投資していれば、いつしか秀でた存在になる。」の話になるのね。
父 バフェット氏は我々の固定投資の長期投資について語っているようだ。我々は長期投資を含めて固定投資として指標をみている。12.7のところで 現金→棚卸資産→売掛金→現金のところで資金会計ではもう一つ大きなサイクル、固定投資のサイクルがあることを付け加えておきます、といいました。企業は 現金→棚卸資産→売掛金→現金 のサイクルのほかに企業の核である固定投資という大きなサイクルが回転しています。この回転が付加価値を産まなくては企業は長続きしません。固定投資が永続的競争優位性をもっているか付加価値で知ることができます。一般的には付加価値は損益計算書アプローチですが、我々は貸借対照表からも付加価値をみます。添付ファイルをご参照ください。
Buffett.xls(ファイルサイズ:73.5KB)
囀りと同調したぞわが脳波
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.11 W. バフェット
4月24日09:31:11
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.11 W. バフェット
緑 京セラは十分な付加価値を産んでいるわね。
「ルール35 あまりに高い総資産利益率は、競争優位性の脆弱さを表している場合がある。」
父 総資産が小さくROAが高いと新規参入が多くなるからだ。
緑 「ルール39 長期借入金満期分と予想されるトラブル。」
「ルール41 永続的競争優位性を持つ企業は殆どの場合長期借入金が小額もしくはゼロである。」
父 1年以内に返済期限がくるももが多いとキャッシュフローに影響を与える。 レバレッジド・バイ・アウト(LBO)のために長期借入金が多い場合は、その企業への投資は慎重に。投資対象優良企業として、固定投資を自己資金で賄えているかどうかは資金スコアボード・グラフで一目でわかる。京セラの2007/03期は内部留保だけで固定投資を賄い余りあり。
アベマリア共に歌ひし春深し
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.12 W. バフェット
4月27日08:59:06
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.12 W. バフェット
緑 「ルール43 私達が探し求める会社は、自己株式調整済み負債比率が0.80以下。」
父 京セラの2007/03期の負債比率は0.14で、添付ファイルの資金スコアボード・グラフを一目見れば感じ取れる。京セラはバフェットの目からも投資対象となり得る。
緑 「ルール45 すぐれた企業は、優先株を発行しない傾向がある。」
「ルール47 自己株式(金庫株)の存在は、企業が豊富なCashを持っている証である。」
「ルール50 巨大なレバレッジを使って利益を作り出している企業はいつか化けの皮がはがれる。」
父 バフェットはいう、“実質的に発行株式数が減るためROEが向上する。これは永続的競争優位性の見極めのポイント。ROEが金融工学的操作のたまものか、経済性なのか、両者の組み合わせか知っておくこと。”
これは難しい表現だ。ROEは次のデュポン等式できまる。
ROA×財務レバレッジ=ROE
金融工学的操作、即ち、借入金という梃子によって示された良いROEに騙されないようにということだ。我々は経験的に2以上の財務レバレッジで良くなったROEを評価しない。
制度会計は借入金返済額をコストにいれないために、イリュージョンを起こす。添付の資金スコアボードの2006/03期の資金別損益計算書をご覧下さい、200億円の長期借入金の返済が出金側、即ち、コストになっていることを。返済がコストと理解した経営者はレバレッジによる無謀なROEの向上を望まないはずです。
薪能一揺らぎする気迫かな
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.13 W. バフェット
4月28日09:23:37
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.13 W. バフェット
緑 「ルール 52 永続的競争優位性を持つ企業は資本的支出が低くなる傾向にある。」
父 バフェットはいう。“年間の資本的支出が純利益の50%以下を長年維持してきた企業は、永続的競争優位性の持主の可能性が高い。7年間の資本的支出が一貫して純利益の25%以下なら、永続的競争優位性から恩恵を受けている可能性はさらに高い。”ちなみに京セラの当該比率は2007/03期は9%、2006/03期は64%、2005/03期は14%、2004/03期は9%である。
緑 「ルール 53 配当アップよりも自社株買いを続けている企業こそが株を富ませる。」
父 バフェットは自社株買いと長期借入金の圧縮は、大きな買い材料である。京セラの自社株の持株割合は2007/03期は1.4%、2005/03期は2.0%であった。
沈丁の主いでくる気配かな
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.14 W. バフェット
4月30日09:09:39
資金会計原論Theory of Cash by Funds—12.14 W. バフェット
緑 いよいよルールも終りに近付いたわね。
「ルール57 バフェットはどのように優良企業の株の株の買い時を決めているか。」
「ルール58 バフェットはどのように売り時を決めているか。」
父 バフェットは買い時の第一は、弱気相場を狙うことだと。永続的競争優位性を持つ企業もたまには、ヘマをやらかして、短期的に株価の下落を招く場合がある。願ってもない買い時が向こうからやってくる。ただし、このトラブルは“解決可能”でなければいけない。逆に、“スーパースター企業”を見送るべきときもある。それは、強気相場の絶頂期だ。
売り時に関してバフェットの答えは単純明快だ。“スーパースター企業”の株が高騰し、株価収益率が40倍以上になったら、売却を検討する潮時だと考えればいい。としている。
菖蒲湯や若きししむら今いづこ