7月1日10:00:39
資金会計原論Theory of Cash by Funds14.3実質損益資金より京セラを見詰める
緑 資金スコアボード下段のグラフを見ると、一番大きなアイテムは損益資金です。損益資金が一番大きいということは理想的な形なんでしょう。
父 京セラは1959年設立で2007年3月期は48年目となりますが、2007年3月期は53期です。数字が合いませんが、それは設立当初の何年間は年2回決算があったからです。7/03期の損益資金額13,659億円ですから、年平均285億円(13,659÷48)の稼ぎが蓄積したのが7/03期の損益資金ということです。すばらしいです。7/03期の資金別貸借対照表は創業から2007年3月31日までのキャッシュフロー計算書なのです。京セラはキャシュフロー優等生です。
5/03期と6/03期の損益資金は固定投資のかなりの部分までカバーしています。内部留保だけで、固定投資のかなりの部分まで賄えたのですから慶賀の至りです。7/03期は損益資金で固定投資の全額以上を賄うことができました。実質無借金経営です。
再会の小滝は僕のと決めし滝|この記事のURL│
7月2日09:14:01
資金会計原論Theory of Cash by Funds14.4実質損益資金より京セラを見詰める
緑 7/03期の損益資金Cash化率は73%です。それまでの儲けの蓄積(損益資金13,659億円)のうち73%がCashとして使えたのです。期末までにCash化できなかったのは売上仕入資金の1,610億円(買掛サイト1,003-売掛サイト2,613)と棚卸資産2,092億円です。京セラの場合損益資金が固定投資の全額とその他流動資金の一部をも賄っています。全く不安が感じられませんね?
父 その安定経営を可能にしたのが48年間京セラ会計学を実践してきた先輩達の努力の結晶です。京セラ会計学の健全性が実証されました。
資金スコアボード下部のグラフで話を進めましょう。資本金の下線を運用側に延長します。京セラの場合3期とも現預金を横切っています。7/03期を例に話を進めます。資本金の下線延長線から上の現預金の86%、その他流動資金、固定投資を真正損益資金(Owner’s Equity)で賄いました。会社の経営の全部を自己資金で賄い、しかも現預金の86%を残すことができました。実質無借金会社です。現預金の残り14%の406億円(254+152)は借入金です。借入金は即刻返済可能です。これら借入金は金融機関とのお付き合いの借入金と思われます。
盛り上がって落ちくる滝や我が想ひ|この記事のURL│
7月3日09:42:17
資金会計原論Theory of Cash by Funds14.5実質損益資金より京セラを見詰める
緑 正味損益資金の話になるところ、だいぶ脇道に逸れてしまったようですが、ここいらで本題に戻るのかしら?
父 7/03期のPrimary Balanceは3,695億円で、自己資金がそれだけ余ったということです。ブルーのセルの数字をご覧下さい。59億円と1,696億円はそれぞれの期の増資前の純自己資金成長の姿です。換言すれば正味損益資金(Primary Balance)はその企業の資金から見た立ち位置を示しています。京セラの+3,695億円は自己資金だけで経営をすることができ、しかも自己資金が3,695億円残っているということです、そしての自己資金は前期より1,696億円成長したことを物語っています。問題なくオーレン・バッフェットの58のルールをクリアできる銘柄です。後は購入時期のタイミングです。Cashmirrorの「株価の位置を知る」で判断できるでしょう。
乗りきたる雲止どまりて滝となる|この記事のURL│
7月6日09:38:24
資金会計原論Theory of Cash by Funds14.6実質損益資金より京セラを見詰める
緑 プロデュース社は お金の分捕り合戦 に負けたけど京セラはどうだったの、パパ?
Blog Data on 京セラ20090624.xls(ファイルサイズ:134.5KB)の お金の分捕り合戦 をご覧ください。故・佐藤幸利先生は経営の財務目標は お金のぶん取り合戦 に勝つことだといわれました。金融機関が融資先から提出される資料で100%確信を持てる、二つの数字、現預金と借入金、から融資先の財務状態を把握する方法として 究極の財務分析を考え出されました。京セラ7/03期の戦果は+942億円でぶん取り合戦に勝ちました。正味損益資金の2期の差に増減資額を調整すれば、自己資金の成長額がでます。’7/03期の自己資金成長額は1,696億円でした。輝かしい戦果です。
青芝や青春の脱皮跡点在
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7月7日09:17:53
資金会計原論Theory of Cash by Funds14.7実質損益資金より京セラを見詰める
緑 なぜCashmirrorが財務の実相を赤裸々に見せることができるのか教えて、パパ。
父 最後に現預金をみます。現預金は資金別貸借対照表、資金別損益計算書の残高で現預金から上は現預金の相手勘定を資金別に纏めたもので、嘘をつかないCashに支持された各資金の姿を示しています。ですからこの姿をCashmirrorと称しています。資金別貸借対照表、資金別損益計算書の一つ一つが現金勘定の姿であり、一つ一つが互いに連携して縦の流れ横の流れを形成しています。資金スコアボード全体がキャッシュフロー計算書です。各期の資金別貸借対照表は創業からその期までのキャッシュフロー計算書です。
ここにキャッシュフロー計算書と3期の表全体がキャッシュフロー計算書になっている資金スコアボード、ニュー資金別貸借対照表との違いがあります。その違いから見えないものが見えてきます。嘘をつかないCashに支持された資金バランスは資金面からみた企業の実相を伝えてきます。
青蘆や夢見しころの夢変遷|この記事のURL│
7月8日10:28:41
資金会計原論Theory of Cash by Funds14.8実質損益資金より京セラを見詰める
緑 3期間の資金スコアボードとニュー資金別貸借対照表全体がキャッシュフロー計算書であること理解できました。キャッシュフローという流れは圧という力、傾斜やダムによって力が流れに与えられます、電圧に相当します。その流れが細ければ急流となり力が削がれます、流れが太ければゆったりと大量にながれます、即ち抵抗値により流れが変わります。キャッシュフローというからには電子工学のオームの法則が適用できるという話が展開されるのね。パパ。
父 その話をしよう。そのベースとした表は資金スコアボードやニュー資金別貸借対照表ではなく資金別貸借対照表です。我々はキャッシュフローを電流に置き換え電子工学のΩの法則によりマトリックス分析をしました。この考え方は2004年10月Nikkei-Econophysics 応募論文に入選したものです。プロデュース社と京セラのマトリックス分析を末尾に添付しました。関連会社の財務コントロールに役立つと思います、
マトリックス分析 京セラ、プロデュース20090708.xls(ファイルサイズ:98.5KB)をじっくりと眺めてください。
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7月11日10:26:00
近々東京JR山手線の 高田の馬場駅 近くでセミナーをしてみよう思っています。ご関心のある方は
E-mailで eokui@msa.biglobe.ne.jp 宛て下記情報をお知らせ下さい。
・お職業(テーマを選択するため)
・年齢 何十台
・ご関心事
一応参加費として¥3,000を予定しています。セミナーは色々と準備があるので、そのための情報を求めています。ご協力に感謝します。 奥井英作|この記事のURL│
7月23日09:51:15
資金会計原論Theory of Cash by Funds15リマンブラザーズショック後のGE
緑 2006年を含むGE社の10年について、既に解説したので、リマンブラザーズショックをGEがどう受け止めたかをテーマにしてください、パパ。
父 長年GE社の分析をしてきたが、損益資金の減少(内部留保の減少)を見たのは初めてだ。しかし減少額は$26億で2007年の損益資金額$1208億の2%と軽微であった。純利益で見ると2007年の$222億が$48億減って2008年には$174億になった。22%利益減少だからGEとしては大変なことでした。
実質損益資金(Cash利益)の減少は$0.5億でしたが1998年~2007年の10年間に平均$78億のCash利益を創出してきたGEが$0.5億の赤字になったのですから大変です。利益は意見にすぎませんが、平均Cash創出額の100%強のCash利益減少のダメージは大きいものでした。そしてこの程度にCash利益減少を止めることができたのは、買掛サイトの増加に対して売掛サイトが減少したからです。1999年以降続いているサイト勝ち体質が幸いしました。GEが世間の多くの会社のようにサイト負け体質の会社であったなら、Cash利益減少によるダメージはもっと大きなものであったでしょう。添付ファイル
GE固定負担能力テスト98~08.xls(ファイルサイズ:160KB)のDataHighlightシートの⊿実質損益資金をご覧ください。
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7月24日09:34:04
緑 リマンブラザーズショックの一つがCash利益に与えられたことよく解りました。もう一つ資金成長視点での解説をしてください、パパ。
父 2008年はリマンブラザーショックでGEの自己資金の成長は$-82億で、その額はその年の固定投資額とほゞ同額でビル・ゲイツに次ぐ世界第2位の金持ち、W.バフェット氏の$150億の資本注入がなかったならば、予定した固定投資はできず、GEの将来に影がさしたと思われます。GEはリマンブラザーズの一撃をうまくかわしたと思います。|この記事のURL│
7月27日09:21:02
緑 GEがリ-マンブラザーズショックを受け流すことができたことは解ったけど、今後に課題があるのでしょう?
父 資金スコアボードを見てください。下のグラフからGEの一番大きな資金が固定投資であることが解ると思います。資本金の下線を運用側に延長してください。その延長線から下の固定投資部分が正味損益資金で固定投資に占める赤字正味損益資金の割合は2006年が18%、2007年が14%、2008年が10%です。この割合が借入金で賄われた固定投資の割合です。レバレッジに依存する割合が極めて低い健全な姿です。この連綿と続いたGEの姿勢が百年に1度の不況にも堅固に立ち向かうことができるのだと思います。固定投資が一番大きな資金であることは、利用できる経営資源を徹底的に将来の儲けの核になるものに投資する姿勢で、昭和が平成に代わる頃、大金を安易に普通預金にいれておくと、内部監査人はそれを指摘し、責任者の評価につながるという話を聞いたことがあります。GE社の効率性を追求する文化の話です。余談になりますが補足するとGEの内部監査人の頭にはアメリカでは常識的になっている現金先物取引のことがあったと思われます。現金先物取引は一定期間後に一定の価格で買い戻す(売り戻す)ことをあらかじめ合意の上、債権を売却する(買い入れる)取引のことで余裕資金の短期運用に利用されているもののようです。国際間の文化の違いの話ですが、GEの厳しさを垣間見た想いです。
松葉牡丹真昼に届く訃報かな|この記事のURL│
7月29日09:36:57
緑 何十年となかった大増資をした意義について説明して、パパ。
父 その前提となった事情を検討してみます。会社経営は固定投資が会社の核となって儲け(⊿実質損益資金、即ち、Cash利益)を産んでいます。核となる固定投資は常時メンテナンスし、改良し、不要資産は除却しなければなりません。そして何年か毎に新規投資をしなければなりません。イメルト氏はCEOを引継いで以来彼のイメージするGEに脱皮するために多額の固定投資が続きました。Data Highlightをご覧下さい。自己資金の成長は2004年まで止まっていましたが、2005年~2006年にかけて見事に成長しました。そしてCash利益も増えはじめ、新規投資が利益を産みはじめたその時、リーマンブラザーズショックは起きました。
松葉牡丹次代の当主覗き込む|この記事のURL│
7月30日10:05:27
資金会計原論Theory of Cash by Funds15.4リーマンブラザーズショック後のGE
緑 バフェット氏の投資て哲学について説明して、パパ。
父 イメルト氏はバークシャー・ハザウエイ社より$150億の増資を受け入れました。バークシャー・ハザウエイ社の会長兼CEOはウォーレン・バフェト氏でマイクロソフト社の創業者ビル・ゲイツ氏に次ぐ大金持ちといわれています。バフェット氏の投資姿勢は一貫して永続的競争優位性のある企業に投資することです。そんな彼の目の中にGEが入ってきたことを私は喜んでいます。日経ビジネス2009.6.22号によればバフェット氏は1株$22でGE株に投資したが、現在は$13程度で推移している、とありますが長期的視野に立つバフェット氏にとっては大海の小揺らぎにすぎないでしょう。GEにとってこのような大幅増資は何十年もなかったことです。この$150億の増資がなかったならば、2008年度に予定していた$82億の固定投資は自己資金の成長がマイナスであったために実現できず、GEの将来に影がさしたと思われます。GEはこの増資によってリマンブラザーズショックを切り抜けたということができると思います。増資はCash利益の減少、資金成長停滞時の特効薬だからです。しかし今後のことは経済環境の立ち直り如何によります。多少の不安もあります
松葉牡丹猫ゐる平和とこしなへ|この記事のURL│
7月31日10:04:42
資金会計原論Theory of Cash by Funds15.5リーマンブラザーズショック後のGE
緑 添付ファイルの固定負担能力シートを見ると4年間のウエルチ晩年と7年間のイメルト初期が載っていてイメルト初期は連続して付加価値が生まれていません。そしてリーマンブラザーズショックの年2008年の付加価値値の下落は大きい。参考値の京セラも2008年の付加価値値の赤字は大きいが、それ以前の年の付加価値は黒字です。イメルト時代の赤字付加価値について説明して、パパ。
父 大変よいことろを指摘してくれたね、緑。2001年9月11日,所謂9.11、の二三日前にイメルト現CEOは前任者のウエルチ氏よりその職を引継ぎました。固定投資負担能力テストでは2001年をウエルチ時代としました。イメルト氏はCEO就任当初
1.グローバル規模で、技術に立脚する本来のGEに回帰する。
2.グローバリゼーションの推進。
3.三つの大ヒットに賭ける。
という目標のもとR&Dの梃子入れに着手し目標に向かって新期投資を積極的に推進してきましたが、最近、目標はさらに絞られヘルシーマジネーションとエコマジネーションに注力されるようです。1997年の固定投資額$507億は2008年には$1,800億と3.5倍になりました。
松葉牡丹ひたすら堪へる日食の時
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7月31日10:05:05
資金会計原論Theory of Cash by Funds15.5リーマンブラザーズショック後のGE
緑 添付ファイルの固定負担能力シートを見ると4年間のウエルチ晩年と7年間のイメルト初期が載っていてイメルト初期は連続して付加価値が生まれていません。そしてリーマンブラザーズショックの年2008年の付加価値値の下落は大きい。参考値の京セラも2008年の付加価値値の赤字は大きいが、それ以前の年の付加価値は黒字です。イメルト時代の赤字付加価値について説明して、パパ。
父 大変よいことろを指摘してくれたね、緑。2001年9月11日,所謂9.11、の二三日前にイメルト現CEOは前任者のウエルチ氏よりその職を引継ぎました。固定投資負担能力テストでは2001年をウエルチ時代としました。イメルト氏はCEO就任当初
1.グローバル規模で、技術に立脚する本来のGEに回帰する。
2.グローバリゼーションの推進。
3.三つの大ヒットに賭ける。
という目標のもとR&Dの梃子入れに着手し目標に向かって新期投資を積極的に推進してきましたが、最近、目標はさらに絞られヘルシーマジネーションとエコマジネーションに注力されるようです。1997年の固定投資額$507億は2008年には$1,800億と3.5倍になりました。
松葉牡丹ひたすら堪へる日食の時
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