8月3日09:39:45
資金会計原論Theory of Cash by Funds15.6リーマンブラザーズショック後のGE
緑 イメルト氏はCEOとなった直後9.11が起き、リーマンブラザーズショックに続いたわけで、不運であったけど、日本の社長と違い直ぐに交代させられることもないので、今までの投資が付加価値を産みだす日も遠くない思われるのだけれど。
父 固定投資負担能力テストはウエルチ時代に付加価値を産んでいましたが、イメルト時代になって付加価値が生まれていません。その原因は⊿実質損益資金(Cash利益)が少ないか固定投資が過剰かです。リーマンブラザーズショック後の世界経済の環境が悪いので、不採算部門のリストラは避けられないのかもしれません。参考として京セラの6/03期~9/03期の固定投資負担能力テストをご覧下さい、京セラは付加価値が赤字になったのはリーマンブラザーズショックのあった年だけです。これを見てもCEの変身が短兵急であったことが解ります。そして技術に立脚する本来のGEに回帰することを指向しながら、GEキャピタルの整理の遅れたことが悔やまれます。
松葉牡丹漁師の庭に貼りついて|この記事のURL│
8月25日07:04:33
資金会計原論Theory of Cash by Funds16 今、何故資金別貸借対照表なのか
緑 長いお盆休みだったわね。
父 休みぼけといいたいところだけど、今ほど資金会計理論が求められている時はないようなきがします。会計基準は時代とともに変遷し、今は国際会計基準(IFRS)に収斂される機運です。私は過去のいろんな基準で作られた財務諸表を資金別貸借対照表ならびに、その発展形態である、ニュー資金別貸借対照表で分析し、時代の要求で猫のめのように替わる基準にかかわらず、メートル原器のような資金別貸借対照表の威力に驚いています。
緑 それはCashは嘘をつかないということに関連してくるの?
父 そう、Cashは嘘をつかないということをもう一度かみ締めてみたいと思う。携帯で有名なフィンランドのノキア社は“利益は意見に過ぎないが、Cashは真実である”という意味のロゴをつけたTシャツを作ったという有名な話があります
大文字灯もるどよめき宙に消へ|この記事のURL│
8月26日07:55:06
資金会計原論Theory of Cash by Funds16.1 今、何故資金別貸借対照表なのか
緑 Cashは嘘をつかないことを見せることは言うは易く、大変なことね。
父 それに取り組んでみたいと思っている、緑、よろしくね。
緑 資金別貸借対照表は損益資金(内部留保)から始まりCashで終わっているわね。
父 設立したばかりの会社は損益資金も売上仕入資金もない、キャッシュフローがおきていない。
緑 資本金と必要な借入を元手に、将来の儲けを形作る核とも言うべき固定投資を整え、営業が始まり、Cashが回りだしCashフローがおきる。Cashが順調に回ってこなくなると、大変なことになる。それが企業なのね。
星月夜人工衛星も飛んでをり|この記事のURL│
8月27日08:54:47
資金会計原論Theory of Cash by Funds16.2 今、何故資金別貸借対照表なのか
緑 そんな重要なCashを見詰めてみるのはどうかしら?
父
Cash残高の意味するもの090826.xls(ファイルサイズ:19.5KB)添付 Cash残高の意味するもの をご覧下さい。これは手許にあるニュー資金別貸借対照表からランダムに選んだ企業が月商の何か月分のCashを保有し、その原資はなにかを表にしたものです。リーマンブラザーズショックがCashに与えた影響は別の機会に検討したいと思っています。
緑 月商の0.5ヶ月以下のCash残高の企業について説明して下さい。
父 月商の0.5ヶ月以下は一つの道標になると思う。それに該当するのがカネボウ、WorldCom,とGEだ。カネボウの0.2ヶ月は破綻寸前のもので、売上もCash残高も減少し息を引き取る寸前の姿です、粉飾をしていても空元気のある企業のCash残高は比較的多いようです。粉飾のために資金繰りに入いってくるべき債権などが宛てにならないので、多額のCashを繰越す必要があるのでしょう。アソシエントテクノロジー、日本コーリンなどがその例です。
思い出のカンナは何故か黄なりけり|この記事のURL│
8月31日10:01:48
資金会計原論Theory of Cash by Funds16.3 今、何故資金別貸借対照表なのか
緑 カネボウが断末魔で僅かのCashも残せないのは解るけどGEやWorldComのCashが少ないのは何故なの?
父 外国の会社(資本主義先進国の会社)にはCashをCashとして残しても預金金利しか見返りが無い、それでは経営を信託してくれた株主に申し訳ないという考え方があるようだ。我々日本人には損益資金がCashとして残っている任天堂の姿が羨望視されるが、資本主義先進国の経営者から見れば俺にそのCashを使用させてくれたら、もっともっと株主に貢献できるとCashリッチ企業はM&Aの対象になるといわれている。これも文化の違いというべきか。しかしリーマンブラザーズ・ショック後は彼等の考え方もいくらか日本人の方を向いてきたようである。
長き夜の〆は為替の動きかな|この記事のURL│