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奥井 英作

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資金会計原論Theory of Cash by Funds 32  Cash>損益資金 の意味するもの

2012年1月14日15:34:24

資金会計原論Theory of Cash by Funds 32  Cash>損益資金 の意味するもの
緑 Cash>損益資金 でその後二三期のうちに破綻する企業が多いわね。資金スコアボード ニウイスコー.xls(ファイルサイズ:46KB)を開いてください。
父 そうなんだよ、緑。Cash flowはCashを水の流れに例えたものです。ニュー資金別貸借対照表のCashは各資金の調達欄から運用欄に流れ、それぞれのCash欄に流れたCashの資金別残高が示されます。Cashそのものの流れは損益資金のダムから下流に流れ、その途中で様々な事業活動をして、その期のCash残となります。様々な仕事をした次期に繰越されるCash残が流れの元である損益資金より大きいことは異常で、その原因として考えられるのは、過大な買掛債務(通常、売掛債権>買掛債務です)借入金の増加(厳しい財務状態での追加借入)、固定投資の取崩(しばしば借入金を簿外にするために利用される)、超短期資金でのやり繰り(綱渡りの資金繰り)で、どれも異常性を秘めています。監査人の注目すべき対象です。Cash>損益資金 は倒産予知の信号として精度の高いものです。ニウイスコー、プロデュース等がその例です。しかし以前述べたことがあるSMS のようなCash リッチな優良企業もありますので、資金状態をよく見詰めて判断して下さい。粉飾予知シグナルの横八の字型が超優良企業に現れるのと同様です。常に資金状態との複眼指向が求められます。
              水餅やいただきまーすおばー様 

資金会計原論Theory of Cash by Funds 32  循環取引

2012年1月16日10:51:30

資金会計原論Theory of Cash by Funds 32  循環取引
緑 循環取引は相手のある粉飾で発見しにくいと言われていますが、Cashmirror視点
でみるとどうなるのですか?パパ。 添付プロデュース スコア.xls(ファイルサイズ:77KB)ファイルをお開け下さい。
父 1月14日のブログで 「Cash>損益資金」 の例としてプロデュースを取上げましたが、それは私の記憶違いが起こした誤りであったので、プロデュースはないこととしてお読み下さい。慎んで準備不足をお詫びします。Cashmirrorはいままでも話題企業の分析を通して循環取引で問題を起こした企業のことも取上げてきました。今話題になっているオリンパスの問題も循環取引の一環として取上げることができるのではないかと思っています。オリンパスは一千数百億円の財テク損失を飛ばしにより糊塗しようとしました。それから飛ばされた損失を消す度にいろんなキャッチボールが行われました。これらの取引は見方を変えれば循環取引といえるでしょう。オリンパスはさて置き、3期の資金別貸借対照表だけを眺めて下さい。2005/6期から2007/6期にかけてグラフは階段状に大きくなっています。これが循環取引による粉飾の型です。ここで問題となるのは、SMSのように急成長した会社に同じ型が現れることです。プロデュースの場合は粉飾により売上高、当期利益共に順調に伸びていますが、粉飾をしてもしなくても変わらない増減資の影響を排除した正味損益資金額は大変惨めな額です。それに反してSMS(添付SMSシートをご覧下さい)は損益資金の成長同様に増資の影響を排除した、正味損益資金も成長しています。このようなことがあるので、資金状態との複眼で判断してください。
              水餅を彩る青菜老いの役

資金会計原論Theory of Cash by Funds 32.1  循環取引

2012年1月19日10:22:24

資金会計原論Theory of Cash by Funds 32.1  循環取引
緑 話の途中になっているオリンパスの話を続けて下さい。パパ。
父 了解、下表は2005/3期~2009/3期の変化を示すハイライトです。
オリンパス(単独)2005/3期~2009/3期の変化ハイライト

単位:億円

固定投資

正味損益資金

長短借入金

超短期資金

現金預金

2005/3期

2,660

-910

1,363

190

642

2009/3期

6,615

-4,713

4,587

304

178

変化額

3,955

-3,803

3,224

114

-464

2005/3期~2009/3期の資金別貸借対照表グラフは階段状で循環取引の存在を示唆しています。1900年代の終りに発生した一千数百億円の財テク損失を飛ばしたその整理を始めたのが上表の期間でしょう。未だ財テク損失整理の道半ばと推定します。
  長短借入金、超短期資金、現金預金を総動員して飛ばした損失は不良資産(固定投資)となってだんだんと整理が進んでいます。

  2006/3期と2007/3期には「Cash>損益資金」の危機信号が出ています。オリンパスは内視鏡カメラやデジカメの競争力のある商品を持っているので、自力で或いはナイトが現れて立ち直ることができるでしょうが危機であることは間違いありません。損益資金が下降線をたどり粉飾をしてもしなくても変わらない正味損益資金も下降線をたどっているからです。
              妻留守の湯冷め心地の主の座


閑話休題 電気料金の値上げ

2012年1月23日15:14:10

閑話休題 電気料金の値上げ
東京電力の電気料金の値上げが囁かれています。官などが民から資材、サービス等を調達する場合にCPFF(Cost Plus Fixed Fee)契約方式による発注がなされてきました。それは官が民業を圧迫しないためです。

コストに一定の利益を上乗せした価額で発注すれば民を圧迫しないという考えです。防衛装備品がこの方式で発注されると官は民に適正なコストが積み上げられているかを監視するために、駐在官を企業に派遣します。


今回の東京電力による値上げは、民の駐在員がいないので、コストを監視するシステムの構築が必要ではないかと思います。値上げの根拠は原油の値上がり、福島原発の事故による損失等が考えられます。