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奥井 英作

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資金バランス

2011年9月5日10:53:11

資金会計原論Theory of Cash by Funds 31  資金バランス
緑 3ヶ月以上休載してしまいましたね、パパ。
父 そんなに長く休んでいたの、緑。ここいらでキャッシュミラーの重要なテーマである資金バランスについて考えてみましょう。資金バランスには大きく分けて二つの流れがあります。一つは資金の棒グラフに資金状態を示す折れ線グラフが一体となったものです。添付した東京製鐵のグラフがそれです。資金バランススタディ.xls(ファイルサイズ:93.5KB)通常3期分を1シートに纏めるのですが、この例は二期分しかありません。その理由は証券会社から買うようにすすめられた銘柄で、急いで評価をする必要があったからです。格付は+8W(平成14年3月期)、+6W(平成15年3月期)と格付は+5以上で折れ線グラフはゼロの値を示すX軸の上にあり、資金状態になんの問題もないW(白色)なので、早速買い注文を入れ儲けさせてもらった私にとって貴重な資金バランスです。時代がやゝ古いので、安定資金のグラフが立ち上がっているのも懐かしいことです。
                  見詰めるや思いで遡及扇風機

閑話休題  

2011年8月29日16:10:09

閑話休題 東北の被災事業者救済にはDESで

  民主党の新代表は野田氏にきまりました。停滞していた被災事業者の救済が急務です。彼らは必要資金を借りたくても、旧債が新規借入のネックになっています。DES(デッド・エクイティ・スワップ)で旧債が資本金になれば、新規借入は容易になります。銀行の旧債を国の資金で事業者の資本金にスワップ(変換)すれば、銀行は新規借入に応ずることができます。
  事業者は収益で自己資本を買取ることにことによって、国の負担を軽減します。DESの実践は挙党体制ができかかっている今が好機です。


閑話休題 Logistics(兵站)

2011年6月2日08:57:57

閑話休題 Logistics(兵站)
    福島Iサイトの放射能漏れ対策のために日夜千人を超える人が働いているそうです。多人数が必要なのは放射能環境で一人が働ける時間が短いからだそうです。4月1日のブログに私は書きました。「福島Iサイトの建設のさいに、GEは浪江町にGE村を作り、村長を置き、外からきた人々の働く環境を整えました。」と。これはLogistics(兵站)の問題です。前大戦中日本は補給(兵站)を無視して戦線を南方からアリューシャンまで広げ最後は兵站を整備した米軍の巻き返しに会い、玉砕の報が相次ぎました。福島Iサイトで働いている人は広間の床に雑魚寝で、レトルト食品やカップ麵で命をつないでいると聞いています。今は平和な時代ですから、もっと人間性を尊重したやり方ができないのかと、憤りすら覚えます。客船をチャーターし係留するのも一案かと思います。
  Logisticsのテーマから逸れるかもしれませんが、3.11以後3ヶ月になろうとしているのに、いまだ避難所におられるかたが大勢いらっしゃいます。仮設住宅の早期建設がもとめられます。 

閑話休題 想定を超えるということ

2011年5月31日09:08:52

閑話休題 想定を超えるということ
福島I原発の事故で想定外の津波の高さや震度の大きさが事故を不可抗力化するために語られています。しかし原爆事故は発生したら先ず当面する困難は放射能のために現場に近づけないことです。この困難が解決されていたら的確な対策がとられ、被害を小さくできた筈です。問題は津波の高さや震度の大きさの問題ではなく、一度事故が発生した場合の現場の放射能対策が効果的に実行できるかということです。フランスはロボットを連れてきました。日本にもある瓦礫に立ち向かうロボットです。米軍は無人飛行機を飛ばし、上空から現場を撮影しました。無人飛行機の競技は日本でも度々行われています。ロボット先進国日本は総てを持っているのに、原発の放射能対策としてロボットを使う発想が無かったことが残念でなりません。日本のロボットは受付嬢であり、自転車を自由に乗りこなすエンターテイナーであり、無人工場の有能な工員さんでした。日本のロボット達は千年に一度の大災害に活躍できなかったことを嘆いていることでしょう。手術も遠隔操作で出来る時代なのに・・・・

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.7  富士バイオメディックスの粉飾

2011年5月30日09:09:55

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.7  富士バイオメディックスの粉飾
緑 昨日添付したファイルの水色のシート名の「その他データ」を開けて下さい。
父 ここで富士バイオメディックス倒産を纏めてみましょう。
売上高は2005/5期の105億円から2008/5期の295億円と4年間で約3倍になりましたが、資金成長額は合計-214億円で、その内増資資金で補填された101億円を差引いても113億円の資金悪化です。2008/5期のその他流動資金の増加額(未収入金)51億円が回収不能となり倒産しました。監査人は修正安定資金の内容の吟味を忘れてはなりません。粉飾チェックは4期間を通して横八の字粉飾型です。
粉飾をしてもしなくても変わらない数字が正味損益資金です。ということは粉飾をしない決算があまりにも惨めなので化粧をしました。売上高など良い数字がでましたが、ニュー資金別貸借対照表を作ってみると正味損益資金は粉飾前と同じになり資金バランスの不均衡が露見します。倒産の引き金になった未収入金も架空のものであったかも知れません。修正安定資金から下のその他流動資金によるやり繰りは正味損益資金から上のやり繰りと別次元のものと理解して下さい。格付は粉飾のためにやや良い値が出ていますが、資金状態は真っ赤でCashmirrorの複眼で見詰めてください。倒産シグナルは2007/5期から倒産を警告しています。
                     青梅や氷砂糖もリカもあり

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.6  富士バイオメディックスの粉飾

2011年5月27日08:49:16

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.6  富士バイオメディックスの粉飾
緑 粉飾は何時ごろから行われていたのかしら?
父 上場直前期(2005/5期 第21期)から2007/5期までの3期のニュー資金別貸借対照表(緑色の見出し)を添付したので開いて下さい。Fuji BaoMedi ニュー資金.xls(ファイルサイズ:47.5KB)上場直前期にも拘わらず実質損益資金はー7億円で9億円の損益資金が2億円しか残っていません。真正損益資金(オーナ持分)は3億円で払込資本金10億円が三分の一になっています。こんな会社が上場して市場から増資資金を集めて大丈夫なのでしょうか?
                 老夫婦紫陽花煙る湯のなかに

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.5  富士バイオメディックスの粉飾

2011年5月26日10:00:57

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.5  富士バイオメディックスの粉飾
緑 2007/5期と2008/5期には増資をしています。増資をするさいには、増資資金の使途が示されます。例えば「XX億円は設備投資に、残金は運転資金に等々」です。しかし「累積不足資金の補填に」などと書かれる事は皆無でしょう。しかし増資で得た資金は先ず累積不足資金の補填に充当されるので、設備投資等に回される資金は不足します。そこで借入金に頼るので、資金繰りを圧迫する悪循環がおきます。富士は2008/5期64億円の増資資金がはいりましたが、41億円は実質損益資金の赤字補填で消えてしまったので、42億円の固定投資に使えるお金は23億円しかなく、長期借入金に依存し資金繰りを圧迫しました。実質損益資金が黒字の会社なら、固定投資の内23億円を増資資金で賄い、19億円を長期借入金に依存することは正常な行為なのですが、資金成長額が赤字-82億円の会社がやれば次期にはひたひたとそのしわ寄せがやってきます。一般投資家を保護するために公認会計士による監査制度ができているのに機能してないのは残念なことです。               
                 走り回る犬の気配や薔薇籬

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.5  富士バイオメディックスの粉飾

2011年5月24日07:36:34

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.5  富士バイオメディックスの粉飾
緑 2007/5期と2008/5期には増資をしています。増資をするさいには、増資資金の使途が示されます。例えば「XX億円は設備投資に、残金は運転資金に等々」です。しかし「累積不足資金の補填に」などと書かれる事は皆無でしょう。しかし増資で得た資金は先ず累積不足資金の補填に充当されるので、設備投資等に回される資金は不足します。そこで借入金に頼るので、資金繰りを圧迫する悪循環がおきます。富士は2008/5期64億円の増資資金がはいりましたが、41億円は実質損益資金の赤字補填で消えてしまったので、42億円の固定投資に使えるお金は23億円しかなく、長期借入金に依存し資金繰りを圧迫しました。実質損益資金が黒字の会社なら、固定投資のために23億円を増資資金で賄い、19億円を長期借入金に依存することは正常な行為なのですが、実質損益資金が赤字で、資金成長額が-82億円の会社がやれば次期にはひたひたとそのしわ寄せがやってきます。一般投資家を保護するために公認会計士による監査制度ができているのに機能してないのは残念なことです。
                 走り回る犬の気配や薔薇籬

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.4  富士バイオメディックスの粉飾

2011年5月23日09:08:25

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.4  富士バイオメディックスの粉飾
緑 前回の俳句の「薔薇離」は「薔薇籬」とすべきだったのでしょう?パパ。
父 大変なミでした。有難う、緑。
緑 今回の分析は粉飾をしてもしなくても変わらない正味損益資金から話が始まりましたが、正味損益資金から上の話もしてくださらない。
父 了解。2008/5期は赤字を出していますが、それは特別損失に貸倒引当金17億円と暖簾償却額9億円を計上したためで、経常利益は前期の2倍弱の15億円を計上しています。2007/5期の実質損益資金(Cash利益)は赤字ですが赤字は8億円減少しています。それは売掛債権が8億円減ったためです。棚卸資産は9億円増えているので本当の利益はー6億円(当期利益3億円-棚卸利益9億円)でした。2008/5期の本当の利益は-34億円(当期利益-23億円-棚卸利益11億円)でした。実質損益資金(Cash利益)は-41億円で増資前の資本金等47億円の殆どが無くなっていたことになります。輝かしい売上高の伸びからは信じられない資金状態の悪化が起きています。Cashは嘘をつきません。粉飾以外のなにものでもありません。
                  佇めばショパン漏れ来る薔薇籬

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.3  富士バイオメディックスの粉飾

2011年5月21日15:02:28

資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.3  富士バイオメディックスの粉飾
緑 正味損益資金の赤字額を大幅に超える借入金には注意を払う必要があると思うのだけど。5月15日に添付したファイルは最下行の1行上の借入超過額(修正安定資金)に誤りがあったので、ここに添付したファイルをお開きください。Fuji BaoMedi ニュー資金.xls(ファイルサイズ:28KB)
父 大変良い指摘だ、有難う、緑。2008/5期は60億円もの超過借入額があります。これはその他流動資金の70億円に当てたもので超過借入額をも超えています。これは未収入金52億円とその他流動資金17億円との合計額です。借入超過額を更に超えた10億円と現金預金はその他流動負債27億円で賄われました。その他流動負債の中身は外部のものには解りませんが、監査人は追求できます。新聞報道によれば未収入金回収のめどが立たなくなり破綻の引き金になったと報じています。「あらゆる異常は監査の入口です」と我国監査の草分けである公認会計士 故 橋本祐次先生は口癖のように申していました。異常を的確に掴むための有力な武器が、Cashmirrorです。修正安定資金が赤字のときは、調達側の預り金、未払金、その他でバランスを取らねば必要現金預金を残すことができないので、切迫した危機を暗示している場合があります。修正安定資金の状態には注意が求められます。 
                  子は総て女の子とか薔薇離