資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.2 富士バイオメディックスの粉飾
2011年5月18日09:27:59
資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.2 富士バイオメディックスの粉飾
緑 2006/5期~2008/5期の売上は輝かしい伸びを示しています。それに反比例して正味損益資金の赤字は増えています。このような状態が粉飾の誘引になっているのね。
父 その通り。正味損益資金の赤字は少なくともその赤字額の借入をしなくては生きていけません。富士の場合増資額を調整した資金成長額が-82億円と惨めな姿です。増減資額を調整するのは、増減資の資金の動きは事業活動の成果として得たものではないからです。正味損益資金額は財務諸表のどこにも表れませんが、経営者は惨めな財務諸表になることを自覚して、それを糊塗するために粉飾にはしるのです。粉飾をしてもしなくても正味損益資金は変わりません。ただ損益資金、売上仕入資金、棚卸資産、固定投資の姿が変わるだけです。その結果資金間のアンバランスが生まれます。
さくらんぼおかっぱの姉眼間に
資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.1 富士バイオメディックスの粉飾
2011年5月15日22:41:03
資金会計原論Theory of Cash by Funds 30.1 富士バイオメディックスの粉飾
緑 ニュー資金別貸借対照表で資金バランスを説明してください。
父 添付ファイル
Fuji BaoMedi ニュー資金.xls(ファイルサイズ:28KB)を開けてください。名古屋証券取引所セントレックス市場に上場していた医薬品開発支援会社富士バイオメディックスは2008年10月民事再生法の適用を申請して倒産しました。2008年民事再生法適用申請までの3期の売上高は120億円、182億円、295万円と素晴らしい伸びを示しています。我々は正味損益資金に注目します。正味損益資金は自己資金だけで営業活動をし、現状を維持し、将来の利益を確保するための固定投資までをした結果残った自己資金額を示しています。黒字ならば、無借金でくることができたということです。多くの企業は赤字でしょう。運転資金を借りたり、投資資金を借入金で調達するからです。正味損益資金は赤字でも構いません。赤字が減っていくことが大切です。新規投資をした期は赤字が増えるのは仕方ありません。増減資額を排除した資金の成長が大切です。このような視点で富士バイオメディックスを見てみましょう。
紫のアメリカ産のさくらんぼ
資金会計原論Theory of Cash by Funds 30 富士バイオメディックスの粉飾
2011年5月13日09:17:12
資金会計原論Theory of Cash by Funds 30 富士バイオメディックスの粉飾
緑 2011年5月9日 日本経済新聞 31面と同誌5月11日の35面に富士バイオメディックスの粉飾の大きな記事が出たわね。
父 この事件でいつも感じる大きな憤りは第三者割り当て増資で一般の投資家が大きな被害を受けたことです。一般の投資家保護のために色々な対策が講じられたのに機能していません。更に今回の粉飾は「粉飾アレンジャー」と称する粉飾のプロが粉飾のコーチをしたことです。こんな事態に対処できるのは、Cashに裏打ちされた資金別の資金バランスを読み解くCashmirrorに頼るほかはありません。
目に見へぬ放射能のこと薄暑かな
閑話休題 ビンラディン殺害で想うこと
2001年9月11日の同時多発テロの報復は2011年5月1日のビンラディン殺害で一区切りつきました。あくまで一区切りでこれから何が起こるか解りません。私は9,11の何年か前にワールド・トレード・センタービルの屋上に大きなエレベーターに乗って行ったことを思い出します。連れのニューヨーカーは下界を見下ろしながら
“Look!down below, that’s Battery Park”(下をご覧、あれがバッテリーパークだよ)、私は”No thanks”といって屋上の中央にいました。通り過ぎる観光客はニコニコ笑って通り過ぎていったことが、昨日のことのように思い出されます。
9.11の直後、色んな意見が報道番組を賑わしました。定かな記憶ではありませんが、たしか瀬戸内寂聴氏だったと思いますが、“許すもののみ許さるゝ、兎に角許すことです。これは無間地獄から開放される唯一つの道です。”と言われました。許すことは理解できても実行はなかなかできません。許さなくては結局自分が許されないのです。
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.7 財務分析からマーケティング戦略へ
2011年5月2日07:39:56
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.7 財務分析からマーケティング戦略へ
次にトップマネジメントが見詰めるべき指標は資金成長額です。企業は現状の活動を維持するために、メンテナンスを怠るわけにはいきません。また現在の商品の陳腐化に対処するために、次世代商品の開発や製造のために投資活動を怠ることがあってはなりません。これは悩ましい問題で、投資のために多くの資金が出ると資金の成長がマイナスになる期がでます。一時マイナスになる期があっても全体として成長していくことが大切です。陳腐化した非能率な資産の除却も大切です。これら資金バランスを効果的に見せてくれるのが利益計画資金P/Lであり、利益計画資金B/Sの四畳半図です。トップマネジメントにとっての座右におくべき羅針盤です。
グラバー邸お蝶婦人の鼓動聴く
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.6 財務分析からマーケティング戦略へ
2011年5月1日10:27:09
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.6 財務分析からマーケティング戦略へ
緑 今までトップマネジメントは何を羅針盤として経営をしてきたのかしら?
父 鋭い発言だね、緑。いままでは全部原価計算によっていたので、極端な話をすると、売上がなくても工程が進むと仕掛品の評価は上がり利益が出ました。そんな利益はトップマネジメントの羅針盤にはなりません。⊿実質損益資金(Cash利益)が借入金の返済源資であり、配当の原資です、そしてマナジメントは株主(Owner)から役員賞与をいただくことができます。
ふんわりと蝶を愛せし人の衣
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.5 財務分析からマーケティング戦略へ
2011年4月28日09:03:15
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.5 財務分析からマーケティング戦略へ
緑 トップマネジメントのための利益計画四畳半図を示して下さい。
父 了解。添付したファイル
TopManagementのための利益計画四畳半図.xls(ファイルサイズ:21.5KB)はA食品卸小売業の2009年3月期の実績を基に、次期の利益計画のP/LとB/Sです。PQは損益資金又は経常利益です。VQは売上仕入資金と棚卸資産との合計で運転資金を現しています。MQは実質損益資金(Cash利益)です。Fは固定投資です。Gは資金成長額です。次期に期待される三つの利益、PQ経常利益、MQ Cash利益、G資金成長額です。三つの利益の中で重要なのはMQ Cash利益です。赤字のCash利益は事業の失敗です。次に重要なのはG資金成長額です。
十三詣互みに交はす評価の目
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.4 財務分析からマーケティング戦略へ
2011年4月27日09:20:19
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.4 財務分析からマーケティング戦略へ
緑 CashmirrorもMQもLanchesterもそれぞれ独自の立場があるので、これら三者
を一気通貫にするのは大変なことでしょう?
父 そう、とても大変なことなんだ。でもMQの四畳半図が三者の連結環になります。DC(直接原価計算)による四畳半図は大変な発明だと思います。Cashを見詰めるCashmirror,利益が見える戦略のMQ,マーケティング戦略のLanchesterが四畳半図で有機的に結びついてきます。
往 Cashmirror ――→MQ会計 ――→Lanchester
往きのMQ会計の四畳半図は通常のMQ四畳半図とは別に次期の利益計画を示す利益計画資金P/Lと利益計画資金B/Sとして、トップマネジメントのための図が作られます。後でサンプルを示します。
復 Lanchester ――→MQ会計 ――→Cashmirror
復のMQの四畳半図はLanchester戦略、戦術を反映した結果の合計表であり、それは、製品別や部門別のもので支持されているでしょう。
蜆汁湯気に幼児の我浮かぶ
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.3 財務分析からマーケティング戦略へ
2011年4月26日10:11:14
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.3 財務分析からマーケティング戦略へ
緑 昨日の記述は解りにくく、パパの言いたいことがうまく伝わっていない気がするの。
父 私も反省したよ、緑。
往 Cashmirror ――→MQ会計 ――→Lanchester
復 Lanchester ――→MQ会計 ――→Cashmirror
上の図の往と復とを自由に行き来できるようにすることで、次期の作戦が有効に進行しているかをモニターできます。時には作戦変更しながら、MQを最大化するのがトップマネジメントの仕事であると思います。次期の財務目標設定のために、モディファイした四畳半図をトップマネジメントのために作る必要があります。トップマネジメントは自由に活動するための原資であるMQ(Cash利益)を睨んでいなくてはなりません。
船頭は鴨下りゆく花いかだ
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.2 財務分析からマーケティング戦略へ
2011年4月25日08:38:48
資金会計原論Theory of Cash by Funds 29.2 財務分析からマーケティング戦略へ
緑 専門用語が色々と出てきたのでその説明がいるはね、パパ。
父 了解。そのことに進む前に、もう一言話しておきたいことがあるんだ。財務分析として極めて有効なCashmirrorをMQ会計の四畳半図に落とし込みLanchester戦略の足場とし、Lanchester戦略を構築する。Lanchester戦略実践過程でMQ会計の四畳半図を作りCashmirrorで分析をし、必要に応じて作戦変更をする。双方向にタイムリーに動けることが大切です。
往 Cashmirror ――→MQ会計 ――→Lanchester
復 Lanchester ――→MQ会計 ――→Cashmirror
液状化蜆の世にも厳しかり