1月27日11:41:01
P社赤字補填(ファイルサイズ:39.5KB)。2008年6月期は更に増えるであろう実質損益資金の赤字をどうやって補填するのだろう。破綻前夜です。P社のCash不足(実質損益資金の赤字)拡大の原因は棚卸資産の増加にあります。在庫増加による利益が本当の利益(実は欠損)を相殺して輝かしい当期利益を計上できたことが、グラフで一目で解ります。在庫利益は利益創出の効果はありますが、在庫はCashを食い尽くしたものなので、資金的にはマイナスとなります。このことは理屈としては解っていても、期毎に増えていく当期利益に目を奪われて実相が見えなくなってしまうのです。 このような分析をする前でも資金会計の格付けを見れば異常を感じ取ることができます。2005年、2006年の格付は士0、+2とかろうじて合格ですが資金状態にはRED信号が点灯しています。2007年には格付もー4となりました。風前の灯です。資金会計では格付を見ただけで実相を感じることができます。 |この記事のURL│
1月26日10:55:49
Produce赤字補填.xls(ファイルサイズ:15KB) 2006年6月の実質損益資金の赤字919,283千円は増資2,017,050千円で補填されました。この赤字がなかったらもっと有効に資金を使用できた筈、というよりは財務諸表上この赤字は見えないので、増資によりこの資金不足を糊塗することを考えたとみるのが自然です。このようにCash不足を明示できるのが資金会計です。勿論キャッシュフロー計算書を読みこなせる人はキャッシュフロー計算書からヒントは得られますが。この増資は一般の投資大衆を欺瞞する増資です。増資資金で113,620千円の長短借入金を返済しました。短期借入金残高はゼロとなりました。経営者は次期も計上利益からは考えられない資金不足が大きくなることは解っているので、次期に大口借入を実現するために、短期借入金をゼロにしたとしか考えられません。|この記事のURL│
1月25日10:47:56
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1月24日10:23:47
緑 実質損益資金がマイナスだと、企業はその赤字を埋めなければ破綻するので、増資をしたり、借入金をしたり、固定投資の整理をしたり、売掛サイトの短縮や買掛サイトの延長交渉をしたり、後ろ向きのことにエネルギーをとられてしまうので、次期には更なる実質損益資金の悪化を招きがちです。それに反して実質損益資金プラスの企業は前向きに前進できることは、今まで度々語られたので、次のポイントを説明して下さい、パパ。
父 実質損益資金のマイナスはその額だけ払込資本金が欠落したことを意味し、実質損益資金のマイナスが払込資本金より大きくなればオーナーズエクイティは無くなり、債務超過となる。その姿は真正損益資金に現れる。実質損益資金のマイナスは債務超過への一里塚です。
春寒の手をとりあひて竹の寺|この記事のURL│
1月21日11:49:31
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1月20日14:13:34
資金会計原論Theory of Cash by Funds19.2 財務分析のKey Points
緑 売掛債権と買掛債務とのバランスをとって妥当な売上仕入資金を模索するのは取引先の立場もあり難しそうね。企業にとって重要なのは棚卸資産ね。
父 売上仕入資金はその業界のしきたりもあるので、一方的にコントロールできない。棚卸資産は非常に興味深いアイテムです。棚卸資産が多くなれば利益が増えますが、資金は減ります。棚卸資産は必要最小額にとどめるのが健全です。実質損益資金をプラスの良い状態を維持する要諦は一言で表現するなら、G’(損益資金)を大きくする資本主義の原点に立つことです。
目標利益が決まったら価格戦略、購買戦略、固定費戦略、数量コントロール戦略を駆使する必要があります。「利益が見える戦略MQ会計 西順一郎編著 かんき出版」をお読み下さい。売価を上げても、購入価格が上がっても、固定費が上がっても、儲かる場合があります。デフレ・スパイラル脱出のヒントを得ることができます。
たまゆらや破魔矢の鈴の遠ざかる|この記事のURL│
1月19日10:29:27
資金会計原論Theory of Cash by Funds19.1 財務分析のKey Points
緑 実質損益資金がマイナスだと破綻への一里塚であるとの佐藤先生のご認識はキャッシュフロー計算書がわが国に本格的に導入される以前のもので、素晴らしいことと思っています。
父 実質損益資金という概念がしっかり根付いていれば、数々の悲劇は未然に防げたと思っている。我々の努力が足りなかったと反省しています。実質損益資金は[損益資金+売上仕入資金+棚卸資産]です。売上仕入資金は通常 売掛債権>買掛債権 なのでマイナスの場合が多い。棚卸資産は資金の運用なので常にマイナスです。
実質損益資金がマイナスであることの意味は営業活動をすればするほど内部留保が減少し、終には払込資本金をも食い潰していきます。実質損益資金のマイナスは、胃潰瘍の状態で、血液の漏出が続けば命がもたなくなるのと同じなので、マイナスを止める手立てを講じなければなりません。損益資金がマイナスの場合は G—W—G’ の過程で G’<G となることを意味し、資本の循環過程でCashを産んでいないので、資本主義の原則に反し、事業をやる意義がありません。売上仕入資金と棚卸資産で実質損益資金がマイナスにならないように努力することが、経営者の務めです。
政界のドンのやかたの鳥總松|この記事のURL│
1月18日09:22:58
資金会計原論Theory of Cash by Funds19 財務分析のKey Points
緑 日本だけがデフレの渦に巻き込まれているみたいね。
父 今年は我々にとって、この不況をどうやって乗り切っていくか、真剣に考えていかなければなららい。大枠のビジョンは画けていますが、先ず財務分析のKey Pointaを見詰めなおすことから始めたいと思います。ニュー資金別貸借対照表はBottom Lineの嘘をつかないCashに支持されたCashの相手勘定を資金別に纏めたものです。その資金バランスを読み解くので、比率分析では得られない有効な財務分析ができることは既にのべました。ニュー資金別貸借対照表には段階毎の資金の姿が出ています。各資金を一つ一つ解説すべきですが、そうすると総花的になり、Key Pointsがよく見えなくなるので、Key Pointsに絞ることにします。先ず実質損益資金から始めたいと思います。
松過ぎてもの皆安くなりにけり|この記事のURL│
1月17日10:36:11
閑話休題
デフレ・スパイラルの脱却は雇用の促進にあると思います。その発想のなかに、社会の進歩の歯車を一つ戻すことも考えられるのではないでしょうか。今すぐに適切なモデルを提示できませんが、発想の引き金として一つのサンプルを画いてみようと思います。
一昔前、ビールは壜詰で売られていました。栓抜で王冠をたたき、栓を抜く瞬間のシューという音も楽しいものでした。壜のビールのほうが缶ビールより美味しかった。使用済みの壜は回収されて再使用され、キリンの壜にアサヒビールが入ったりしていました。壜の循環過程に多くの人手が関わっていました。そしてエコでもありました。時限立法でギヤーを一つ昔に戻すことなども、政策課題にして欲しいと思います。今は形振り構う余裕はない筈です。時限立法には副作用もあります。輸入ビールをどうするか、アルミ缶業界への影響をどうするか、輸送コストの増大をどうするか等々の問題もあります。必要なことは、雇用促進のために、一丸となって、智恵を出すことです。
乗初は過去再生の走馬灯|この記事のURL│
1月1日11:08:24
資金会計原論Theory of Cash by Funds18 G―W―G’を見直しデフレシパイラル脱却を
謹賀新年
緑 デフレ・スパイラルの真っ只中で迎える新年ね、パパ。
父 不況期の景気刺激策として金融が緩和され、低金利の資金が提供される。需要と供給の関係から、貸し出しは増えるはずですが、なかなか資金は市中に出回らない。
リーマンショックでほとんどの企業が打撃を受けた。その赤字はオーナーズエクイティが減ったことを意味するから、増資による補填が考えられますが、既存株主の持分希薄化がブレーキとなるので新規投資に関連した借入金登場の余地がある。中小企業は既にオーバーローンで、金融が緩和されても新たな返済と金利の負担を考えると、うかつに新規借入に手をだせない。こんな立ちすくんだ状況の中で、デフレスパイラルは進行し、景気回復の兆しは見えてこない。
かつてカール・マルクスは資本の循環をG(貨幣)―W(商品)―G’(貨幣)で説明した。G’-G=⊿G(利潤)です。我々は利益ではなくCashの増えた額⊿Gがなければ資本主義は成り立たないと考えます。プラス⊿Gは給料が支払われ、配当や金利が支払われた残高です。この残高から借入金の返済や再投資が行われます。-⊿Gだと借入金の返済もできず、再投資もできません。オーナーズ・エクイティは欠けこみます。-⊿Gは債務超過への一里塚です。
デフレ・スパイラルになると粗利益率が減り、給料の支払も困難になり、配当は勿論、金利の支払も滞り、悪循環が始まるのです。給与が減ったり人減らしにあったり、配当が無くなり、金利支払いもままならなくなると、消費が減り景気がさらに悪くなります。そこでモラトリアム法案が登場してきます。これは緊急の炊き出しと同じで助かる人も多いのですがデフレ脱却の根本的対策ではありません。⊿Gが大きくならないからです。
景気浮揚策としてとられている政策は金融緩和と低金利政策で市中に金を満たすことですが、あまり効果が挙がっていません。事業経営者の脳裏にはアイデァが充満しているのにアイデァが活きて来ないのです。リーマンショックで自己資本は減少し、新たな借入による事業展開に結びつかないのです。これではデフレ・スパイラルから脱却できません。
これを資本主義の終焉とみて、新たなパラダイムを目指すのなら話は別ですが、今こそ迂遠ですが資本主義の本質に目覚め⊿Gを大きくしていくことです。資本主義の本質は貨幣(G)が貨幣(G’)を産むことです。そのモメントとなるのが金利です。金利を正常化することです。預金には当座預金、普通預金、定期預金等ありますが、1,400兆円と言われる貯蓄額が、年平均3%で回ったら、42兆円が国民の手許に入ります。源泉税を取られるかも知れませんが、源泉税は税収であり、残りの金は元本が減らないので、自由に使えます。消費が増えます。デフレ・スパイラル脱却の起爆剤となります。
良い政策にも必ずマイナスの反面があるものです。真っ先に考えられるのは新規事業計画をする企業に与える影響です。それについてはDES(Dead Equity Swap)や利子補給が考えられますが、デフレ・スパイラル脱出政策より、実行しやすく効果を挙げやすいと思います。
こような不景気の時代に金利を下げ、潤沢な資金を市中に供給することを当事者は当然のことと考えます。利子については議論しだすと経済学説も多岐に渉っていますが、しかし私は利子率の正常化が景気回復への近道であり資本主義の本道だと思っています。貨幣(G)により大きな貨幣(G’)を産ますことです。低金利、金融緩和という常識を打ち破る勇気が必要です。G’が増え、消費が増え、株価が上昇しキャピタルロスが減ってくればデフレ・スパイラル脱出です。
たまゆらや破魔矢の鈴の遠ざかる|この記事のURL│