2012年3月1日09:42:00
"収入ゆうても引当金も収入なんかぃ、何かしっくりせんなぁ"
仰せの通りです。
前回、右が収入、左が支出と云いましたが、決算書は"当期利益"を正しく表示するのが目的なので、
いろいろ手が加えられています。
なので、貸借対照表を"現金化"しなくてはなりません。
現金化とは何か
その科目が現金取引である
その科目が商取引である
この2っに当てはまるかどうか判定します。この要件に沿わない科目は"無かった事"にするのです。
該当するものを挙げてみましょう
引当金----引当ですからお金の出入りはありません
評価損益--有価証券評価益、棚卸資産評価損、
為替換算評価損、繰延税金資産
など、お金が動いていませんね
BS,PL併せて38科目あります。
これらを消し去ったら、さあ出来ました "ほっかほかのキャッシュバランス" が
ポイント②
現金取引で商取引でないものを消去する
2012年3月5日09:00:00
"解ったような気いするなぁ、ほんで次はどうなる"
いよいよ「ニュー資金別貸借対照表」の作成です
どうやって作るの?
前回出来た "ほっかほかのキャッシュベース貸借対照表" を上下並べ替えるんです、
上から
損益資金------剰余金のほか評価損益など包含します
売上仕入資金--(売掛債権-買掛債務)です
棚卸資産------いわゆる在庫ですね
資本金--------これはそのままです
固定投資------固定資産と投資、金額は大きいすよ
長期借入金----借入残高そのまま
短期借入金----これも同じ
流動資金------未収入金、預り金など超短期資金
現預金--------上8項目の合計です、BSの現預金
と一致します
"なんだかキツネにつままれたみたいだ"
いえいえ 並べ替えただけですよ
ポイント③
資金別に並べ替える
2012年3月7日09:05:00
"なになに、列なんか作るの"
そーなんです、ここが重要なんです。よく見て下さい。
まず、支出の左側に列を作ります、現預金列です。
図を見て下さい、現預金列には資金区分ごとに金額がありますね、これは右収入から
左支出を差し引いた金額なのです。
損益資金は資金源なので、230 お金があります
買掛金-売掛金=-22 売掛金の方が多かった
在庫は経費支出なので、赤字 -50 です
資本金は全額収入、1000 使えるお金です
固定投資は支出なので、-3200
だんだん慣れて来ましたか
長短借入はお金がドカンと入るので助かります
流動資金(超短期資金)は忙しく動き+-どちらもありです
"ほっかほかの貸借対照表と随分違うなぁ" ですって
いえいえ損益資金から現預金まで、位置順序みんな前のままですよ
お疲れ様でした
ポイント④
右から左差し引いて、収入-支出=現預金 となり
現預金列の合計が、BSの現預金と一致します
2012年3月9日09:04:00
"関所なんて、なんだか怖そうだな"
前回の「ニュー資金別貸借対照表」の現預金列に、途中小計を設けるのです。
継続損益資金---損益資金+売上仕入資金
(売掛債権、買掛債務をひっくるめて売上仕入資金としています)
実質損益資金---在庫まで含めたもの
真正損益資金---資本金までの小計、
俗称:オーナー持分資金
正味損益資金---固定投資までの小計、
俗称:オーナー残存資金
安定資金-------長期借入金までの小計
修正安定資金---短期借入金までの小計
難しそうな名前が並んでますね、
それぞれ意味があるんですが、なかでも重要なのは、
実質、真正、正味の3資金です。
ということで、お待ちどう様 「ニュー資金別貸借対照表」の完成です。
ポイント⑤
重要なのは、実質、真正、正味 の3資金です
2012年3月13日10:10:28
さて、キャッシュミラーの生い立ち話に脱線してしまいましたが、6回前に提示した疑問
キャッシュフロー計算書が既にあるし、キャッシュミラー
無くてもいいんじゃないの、 とんでもございません
そこに話を戻しましょう。
まずは絵をご覧ください、若手の営業マンでしょうか、得意げに社長に説明してますね。
でも、後ろを見て下さい、この会社6千トンもの在庫を抱えているのです。
20トンでは焼け石に水です。
キャッシュフローは "幾ら増えたか減ったか" の数字なので、総量には無関心です。
キャッシュフロー計算書の情報では、在庫総量が幾らあるか分らないのですから。
借金にしても、借りたり返したりの増減額はカウントしますが、借金の残高総額は見えません。
6千トンもあれば、在庫倒産の危険も充分あるでしよう。
ましてや、借入も返せないともなればシグナル点灯です。
キャッシュフローでいくら良いとこ見せても、内情は "藪の中" なのです。
キャッシュフロー計算書は1年間のお金の増減。
お金の総額は不明です。
2012年3月15日09:23:44
キャッシュフロー計算書では資金の増減は分かるが、資金の総額は見えません
お金がどこに幾ら使われているか、皆さんは「ニュー資金別貸借対照表」で学びましたね。
お金のシフトの仕方で、会社の財務体質, 資金状態の良し悪しが解るのです。
どこがどの様に悪いか、どうすればよいか、打つ手が見えるのです。
内部資金が か細く、借金の重圧が
成長しつつあるか
粉飾まで見破れます
全て資金のシフト状態、バランス具合から見えて来るのです。
残念ながら、キヤツシュフロー計算書にはその機能が基から欠けているのです。
とは言いながら、キャッシュフロー計算書にも "動きを捉える" 利点がございます。
キャッシュミラーで問題点を把握し計画を立て、キャッシュフロー計算書で実行する、お互い保管するのがよいと思っています。
ミラーとフローは補完しあう仲です
2012年3月19日09:37:55
"もう自慢ばっかりで、辟易するょな"
まあそう云わずに聞いてください、
新しい取引先として、ある会社を紹介されたとしましょう。
まず何をしますか? 取引先として大丈夫かどうか瀬踏みするでしょう。
知らねばならない事は多々ありますが、
倒産しないだろうか
まさか粉飾はないだろうね
これから先、伸びていくのかな
ギリギリこの3点は抑えていないといけないでしょう。
これ、キャッシュフロー計算書で見通せるでしようか
キャッシュフローは流れる川の水、
山や湖の拠り所がないとその量いら計れません。
山林や湖の形と大きさが判断の基となるのです。
CF計算書でお金の流れは掴めますが
お金の在り姿は見えません
2012年3月22日09:05:00
ニュー資金別貸借対照表が、ナゼそんなに威力を発揮できるのか
2っ挙げてみましょう
利益でなく現金である
創業来のキャッシュフローである
この2っです。
まず、ニュー資金別貸借対照表が 「利益でなく現金」 ベースになっている事、これは繰り返し何度もお話してきましたね。
例えば5千万円の在庫があるとしましょう。
これは5千万円のお金がそこに配置されている状態と云えます。
時価が下がったため、在庫を2割評価減しました、決算書の在庫は4千万円になります。
でも、お金は5千万円配置されたままですよ、
差額1千万円をドブにでも捨てない限り、つじつまは
合いません。
お金を消したり虚空から出したりして作り上げたのが「財務諸表」なのです。
でも、キャッシュは嘘をつきません、
現実にそこに在るのですから。
財務諸表をキャッシュ化して経営判断する! そこが重要なのです
CF計算書ではその見極めは付きません
なぜなら在庫総額が表面に出ないから
2012年3月27日09:08:08
ニュー資金別貸借対照表がなぜそんなに威力を発揮できるのか
先週は、「利益でなく現金」でカウントするからだ、とお話ししました。
今日は、
ニュー資金別貸借対照表が 「創業来のキャッシュフロー」 であることに触れてみましょう。
このテーマは、ブログの最初の頃に詳しく取り上げましたが、重要な視点なので今一度おさらいしておきます。
1千万円出資して会社を立ち上げました。
そのお金は機械や店舗に使われ、在庫にもなり、
やがて稼ぎで戻ってきます。
増やすのはキャッシュ利益 (損益資金) 、
その為、借入などしながらお金のボリュウムは
膨らんで参ります。
この増殖過程を "長~い食パン" であると想像して下さい。
この食パンを、ある時点でスライスしてみましょう、断面が現れましたね。
この断面がお金の状態、お金がどの様に使われているかを
表しているのです。ニュー資金別貸借対照表です。
同時にこの断面は、パンのスタート時点から現在に至る「創業来のキャッシュフロー」そのものなのです。
CF計算書はこのスライスした
1枚の食パンです
2012年3月30日09:44:00
"創業来のキャッシュフロー" なんて、よく云うよ、何のこっちゃわからん!
突然、長い食パンを持ち出して "創業来のキヤツシュフロー" だと云われても困るの事ですね。
でもこれ、そうなんです。
次の様に考えて下さい、いいですか、
創業して10年経ちました
10年間お金は動いています
キャッシュフロー計算書は、ここ1年間のお金の
増減ですが
ニュー資金別は、10年間のお金の増減
なんです。
創業時はゼロからの出発なので、現在までの状態がそのまま "創業来のキャッシュフロー" になります。
図を見て下さい、1年間と10年間の違いだけで、いずれもキヤツシュフローなのです。
この10年間のキャッシュフロー、そこには数々のドラマがあります。
だからこそ、企業の実態が見えて来るのです。
ニュー資金別貸借対照表から
数々のドラマを読み取りましょう