2011年9月16日09:29:00
さて、包括利益に話を戻します
JT の為替換算調整勘定 で話は横道にそれた? そうではありません
為替換算調整勘定 って、包括利益の一部なんです。
一昨日、有価証券報告書で損益計算書の表示が変わったとお伝えしましたね。
ファナックの例を取り上げましたが、
今回は、JT の損益計算書 をお見せしましょう。
図のとおりです。
ご覧ください、包括利益では赤字になりました。
当期純利益では 1496億円の黒字決算だったのですが、
包括利益を加えた最終損益は 545億円の赤字となりました。
うかうかしていられませんね
2011年9月15日09:34:38
xxxxxxxxx産業ロボットのファナックはNC装置シェア世界6割、
高い技術力を誇る超優良企業です。粗利率 53%。
でも、今日取り上げるのはファナックではありません。JT 日本たばこ産業です。
なぜ JT か、
為替換算調整勘定 が大きい 処に目を付けました。
ご覧ください、JT の年間増加額は -1963億円
残高総額は -5617億円
何れも赤字です。いずれもランクは 3位です。
赤字という事は→ 円高で資産が目減り したのです。
JT の場合、円高でこの1年間に 1963億円の損失を受けており、
以前からの分を合わせると円高の
被害総額は 5617億円に達します。
《》メモ
もっとキツイ会社もありますね
2011年9月14日09:35:07
どれどれシリーズも 危険水域 に入って来ました。
いえいえ、立入禁止ではないんですょ、ただあまりにも専門過ぎて説明が容易ではないのです。
今、旬の「包括利益」,それと「為替換算調整勘定」 に少し触れてみたいと思います。
今年3月期の有価証券報告書、ご覧になりましたか。アレッ、包括利益計算書ってのが新しく載ってますよ、損益計算書の後にです。
包括利益は今迄だってありましたが、今回、新しい表示方式が義務付けられました。
》包括利益って何?
企業の最終的なもうけである純利益に、保有する資産の時価変動などを
加味した利益指標
とあります。
ファナックで見てみましょう。
損益計算書もこんなになりましたか・・・
ふるさとはますます遠くなりにけり、
"何言ってんの、ふるさとなんか古くさいわょ"
でも・・・・・
日経新聞にこんな見出し見つけました
上場企業、包括利益41%減
円高や震災後の株価急落響く 
2011年9月13日09:19:00
おまけです
もうお気付きだと思いますが、借入依存度が、日経記事の値とキャッシュミラーでは大きな差がありますね。
有利子負債依存度 → 72.2%
借入依存度(ミラー) → 100%
どちらも "借り過ぎ!" の警鐘を鳴らしているのですが、有利子負債依存度の方は
まだ3割ほど借入余裕があるとしています。
なぜこんなに差が出るのでしょうか。それは
有利子負債依存度は、貸借対照表の資産(借方)を
そのまま運用として計算しているからです。
資産=資金ではないのです。資産には 評価、前払、
引当金などの作り込みが入っているので、
えてして 膨らんでいるのが 普通です。
キャッシュミラーの借入依存度は、全てキャッシュ化
されており、更に
社内資金を使ったあと 不足分を借入で賄う という、現実に合った流れで算定しています。
資金が足りる足らないは、お金の問題ですから・・・・・・
"そうか、キャッシュミラーも結構いいこと言うじゃないか"
2011年9月12日09:18:00
前々回 掲載した「有利子負債依存度」ランキング表、
近鉄をはじめこれらの会社は皆、6割以上借金してますが 大丈夫なんでしょうか。
何れもよく知られた大企業ばかりで、余計なお世話でしょうが、ならばなぜ悠々としているのか
少し調べてみましょう。
それぞれ事情が違うと思いますが、1位の近鉄を取り上げます。
グラフをご覧ください、 典型的な装置企業 ですね。装置をすべて借入で賄っています。
通常、この様な場合、借金が返せるか調べねばなりません。
近鉄は、
償却費も大きい事もあり借金は返せます
でも、お金はなかなか貯まりません
格付は -9 芳しくありません
倒産はないでしょうが、苦しい財務体質です
成長はこの3年間むしろ悪化傾向です
借入が多いのは積極経営のあかし、
とは云っても喜んでもいられません。
その裏側を常にチェックしておく必要があるのです。
2011年9月9日09:07:00
キャッシュミラーにも借入依存度の見方はちゃんとあります。それも2種類!
「借入依存度」と「財務レバレッジ」、この2っです。
"なんだか難しそ"
いえいえ、そんなことないですょ。
「有利子負債依存度」とは違って、この2っともキャッシュベースになっている事が大きな特徴です。
近鉄を例にとると
借入依存度 100%
不足金すべて外部借入している事になります
財務レバレッジ 8.5
3以上は借り過ぎなので、近鉄は超借り過ぎです
皆さんはどちらがお好みですか、あ、説明がないとダメか
簡単にお話しするのは難しいので、今回はスルーします。
《》まとめ
借り過ぎを判断する場合、大まかには72.2%の有利子負債依存度でよいと思います。でも
お金の貸し借りはキャッシュなのですから、キャッシュベースで算定している財務レバレッジや
借入依存度の方が正しい結果が得られます。 
2011年9月8日09:09:00
だんだん佳境に入って来ました。
今回取り上げるのは " 有利子負債依存度 " です。借金が多いかどうかの指標です。
この項も 日経新聞の解説記事「分析・日本株式会社(3月期決算から)」を使わせて頂いております。
次の表は、有利子負債依存度の高い順に10位まで並べたものです。
さすが、電鉄、電力と重厚な企業が並んでますね。
有利子負債依存度は次の式で計算されます
近鉄ならば、
有利子負債13422/総資産18598=72.2%
という具合にです。
近鉄は必要資金の7割以上借金しているのです
キャッシュミラーでは、借入依存についてどの様に考えているのでしょうか。
この10位までの会社、6割以上借金していて大丈夫なんでしょうか。
続けて考えてみたいと思います 
2011年9月7日09:18:26
三菱重工は在庫縮減効果が出た! 23/3月決算で
昨日の話、本当です、下のグラフをご覧ください、まあまあ見事に出てますね。
上向きは資金が増えたのですから、在庫縮減でお金がド~ンと増えました。
増えてるかどうかは、キャッシュフロー計算書の金額を見ればわかりますが、
ミラーの威力は、グラフを一瞥するだけで全てが理解できるところにあります。
質問ですか?
"超短期ってのがありますね、これ何ですか、目立つのですが"
お答えします
未収、未払、仮払金など 回転の速い遣り繰り資金です。
一方的に増え続ける事のないお金なのです。
三菱重工は、当期たまたま大きく増えていますが、来期はおそらく下向きになるでしょう。
キャッシュフロー計算書では、営業キャッシュフローに含まれる資金ですが、
本来、月次の遣り繰り資金なので対象外扱いにして問題ないお金です。
この項これで終わります
2011年9月6日09:28:00
キャッシュフロー計算書では "フリーキャッシュフロー" が重要なポイントになる!
と、昨日お話しました。下表は上場企業最新決算の "フリーキヤツシュフロー" 増加ランキングです。
出典:日経新聞の解説記事「分析・日本株式会社(3月記決算から) 」
この1年増加したのは、通信,化学、なぬなにって感じですね。
旬の会社がずらりと並んでます、重工業も頑張っているのは意外です。
フリーキャッシュフローが元気なのは、お金が貯まりつつあるアカシ、お慶び申し上げます。
(フリーキャッシュフローって舌を噛みそうなので、FCFと呼ぶことにします)
お金があれば何でも出来る、しかし増えた要因を押えて置かないといけません。 FCFが増えたのは
営業収支が増えたのか
固定投資支出をセーヴしたのか
の解明です。
三菱ケミカル(3位)は、合繊原料の需要増で製品価格が上がり、営業CFが 2.5倍上昇した。同時に、投資支出も大幅に減った為とあります。
7位の三菱重工は、在庫縮減効果が出た との事、
どの様な変化があったのか明日お見せしましよう。 お楽しみに
2011年9月5日09:31:14
キャッシュフロー計算書 は今やメジャー
なかでも "フリーキャッシュフロー(純現金収支)" がポイントです、 早速見てみましょう
--以下キャッユミラーをミラーと省略します、紛らわしいので--
思い出して下さい、フリーキャッシュフローって
営業CF + 投資CF = フリーCF(キャッシュフロー) でしたね。
私どもミラーでもキャッシュフローはきっちりと把握しています。グラフをご覧下さい。
2期のニュー資金別貸借対照表、
その差がキャッシュフローになります
キャッシュフロー計算書と並び方こそ一部違い
ますが項目数値は全く同じです
比較すると次の様になります
白いク゜ラディーションのグラフ棒がフリーキャッシュ
フローと概ね同じ金額になるのです。
"よくわからん"
そうでしょ そうでしょ 説明不足は承知の上、ともかく読み進めて下さい